経営危機の受け止め方や対応の仕方は、経営者のご性格で随分と異なってきます。
経営の破綻が脳裏をかすめるようになると、経営者は様々な取り組みを開始されます。
経営改善への取組みや、資金繰りの確保など、事業を再生させるための対応は多く、経営者は大忙しで自分のことに構っている余裕などないでしょう。
しかし、中には、自分のことだけ考えて、上手くお金や財産などを逃がしたり、次の人生の準備を始められる経営者も少なくありません。
こんな経営者の下で、再生に向けての取組みなどが上手くいくとは思えず、従業員もたまったものではありませんが、経営者は次の人生を確実に確保されるのかもしれません。
経営危機に陥ると、真面目で善良な経営者ほど、厳しく悲惨な状況に自らを追い込んでいかれます。
自分のことなど念頭になく、経営の維持だけを目的に、ひたすら真っすぐに頑張られるのです。
雑念など抱かず、法律的にも道義的にも配慮し、真正面から取り組まれるのです。
資金繰りが悪化すれば、新たに資金を確保するしか方法はないと思い込み、無理をして借りようとされます。
その結果、金融機関からは駄目で、相手にしてはいけない市中金融やファクタリングなどにまで手を出してしまうのでしょう。
経営者も判っているのですが、他に手段も見当たらず、巧みな勧誘に流され状況を悪化させてしまうのです。
融通は利かなく、世の中を上手く渡り歩く術もなく、状況の変化に合わせて対応を変化させられずに、ドンドンと深みに嵌っていくしかありません。
経営者は、全てをフレキシブルに捉えて、ポジティブに対応をするべきです。
経営の答えは1つではないので常に違う答えを模索し、次の展開を読み、最善の結果を求めて臨機応変に取り組んでください。
経営危機での経営者は、物事を都合よく捉えて、少しズルくなって対応することも必要ではないでしょうか。
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