この違和感は・・・


景気が、随分と変化してきたようです。

経営危機コンサルタントという仕事柄、ご相談者との対応において、景気の悪化を肌で感じる場面が増加しています。

特に、新規のご相談者のお話を伺っていると、遠い昔を思い起こさせて不況の匂いを感じてしまうほどなのです。

ところが、政府やマスコミは、依然として景気の回復を伝え続けてまいから、違和感を抱くことが多くなってきました。

 

昨年の暮れ以降、中小企業の経営環境が、間違いなく大きく変化してきている様に感じます。

しがない経営コンサルタントが、景気動向などに言及するのは大それたことだとは承知していますが、言わずにはおれないほどに、現場において肌で感じる機会が増えてきました。

以前であれば、景気の動向は、クラブのホステスさんやタクシーの運転手さんに聞けば判るといいましたが、それは彼らの仕事が景気に大きく左右されるからという理由になります。

バブル崩壊以降の経済構造の変化や、小泉構造改革により、彼らの業界自体が長期低迷環境にありますから、『いつも、悪い・・・』という状況で、今は、そんな判断ができる状況にはないでしょう。

私の仕事である経営危機コンサルタントというのも、実は、景気により業績が大きく左右されてしまいます。

この仕事を始めてから、今で、17年目になりましたが、もしも、リーマンショックが発生しなければ、私はこの仕事を諦めていたかもしれません。

この仕事を始めて7年目の、平成20年9月に、リーマンショックが発生をしました。

平成19年頃から、サブプライムローン問題がニュースなどで取り上げられるようになり、リーマンショックが発生する6か月ほど前から、私の仕事は忙しくなってきました。

それまでの倍以上のペースで、新規のご相談が入るようになり、急に忙しくなると共に、厳しかった資金繰りが急激に改善をしたのです。

経営危機に陥った経営者が私のお客様であり、人の不幸が商売の種の様で申し訳ないのですが、景気が悪くなれば私の仕事は忙しくなるというのは当然の流れだといえます。

 

そして、昨年の暮れ以降、新規のご相談が急激に増加してきています。

新たな販売促進を始めたわけではなく、今までと同じようにホームページとブログだけが頼りなのですから、外部に原因があるとしか考えられません。

しかも、ご相談の内容が、リスケジュールや経営改善といった初期の経営危機状況ではなく、代位弁済の可否や、事業の移転や整理といった、重度の経営危機状況のご相談がほとんどなのです。

いままで、一生懸命に耐えて頑張り事業を維持してきたが、とうとう耐えきれなくなってしまった・・・そんなディープ状況のご相談が増えているのです。

昨年の暮れから、突然、この様に変化したのですが、この様な動きは、11年前にも経験しています。

それがリーマンショックであり、私には、今も同じように感じられてしまいます。

 

たしかに、グローバル的に、経済危機が叫ばれる状況なのでしょう。

米中経済戦争により、中国経済が消耗をしてしまっただけではなく、仕掛けた側のアメリカ経済も疲弊をするようになり、日本などの関係国も悪影響を受ける様になっています。

2大経済大国の経済戦争が、このまま続けば、世界大不況に陥る可能性は十分にあるのでしょう。

さらに、大きな世界的経済危機を誘引する可能性があるというのが、EU経済の弱体化だといわれています。

イギリスのEU離脱を代表として、EU経済の弱体化は世界的に大きな影響を与えると考えられおり、その現実味が高いというのが大きな問題なのです。

アメリカがクシャミをすれば世界は風邪をひくといわれましたが、グローバル化が進んだ現在は、そんな呑気な環境ではなく、大きな経済圏がクシャミをすれば、世界が寝込むといわれる程になっています。

その代表的な事例がリーマンショックなのかもしれませんが、米中経済戦争やEU経済の弱体化の影響は、その程度で収まらない考えるべきなのかもしれません。

じつは、もう1つ、大きな問題が顕在化しようとしています。

それは、CLO(ローン担保証券)と呼ばれる、格付けが低い企業への融資をまとめて証券化した商品になります。

経済が堅調なときはいいのですが、何らかの理由で景気が悪化し企業倒産が増加すると、たちまち大きなダメージを受ける商品だといえます。

ハイリスクハイリターンを代表する商品で、高利回りを求め金融機関なども多く保有しているというのも問題です。

もし、米中経済戦争やEU経済の弱体化などにより、世界的に大規模なダメージを与えるような状況になると、収拾のつかない事態に陥る可能性があるでしょう。

しかも、アメリカを中心に世界に販売されている証券の額は、なんと68兆円を超えて、リーマンショック時の2倍だというのです。

さらに、リーマンショック時は、中国が即座に57兆円程の景気対策を実施して、世界経済を救ったといわれていますが、その中国が米中経済戦争で疲弊をしてしまっています。

現実になれば、リーマンショックさえも比較にならない、それほど大きな影響を与えるといわれています。

 

まさか、そんな未曽有の大不況が訪れるとは思いたくもありません。

しかし、肌で感じる環境は、なぜか景気の悪化を感じさせるものばかりなのです。

リーマンショックの時も、サブプライムローンから派生する影響が、まさか現実のものになるとは思っていませんでした。

しかし、ある日突然、崩壊していったのです・・・。

 

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