金融機関から要求される資料は、どうしても難しく捉えてしまいます。
資料を提出する意味だけではなく、作成においても、失敗できないという緊張感に包まれることになります。
特に、経営が厳しくなって、リスケジュールなどに取り組んでいる状況においては、債権者金融機関から様々な関係資料を要求されるでしょう。
そんな時、難しいからと専門家に依頼したくなるものですが、こんな時こそ、自信を持って自ら作成し、自らの言葉で説明する様にしてください。
あるご相談者から、書類を作成する様に依頼されました。
私は、金融機関から提出を求められたその資料について、最後に私がチェックしますので、判るところだけ記入して、資料としてまとめてくださいとご相談者にお願いをしました。
するとご相談者は、コンサルタントとして顧問契約を結んでいるのだから、金融機関に提出する資料を作成するのは、当たり前のことだと言われるのです。
私は、コンサルタントとして大きな責任がありますので、まずはご相談者に資料を作成していただき、それをアシストしますと申し上げました。
しかし、ご相談者に押し切られ、私が、資料を作成することになりました。
我々にすれば、簡単に作成できる資料なのですが、ご相談者に作って戴いてこそ意味があるのにと思いながら作成をします。
出来上がった資料を見て、ロクに内容を確認しようともされず、細かい数字は我々には算出できないから割愛しましょうと、ご相談者は言われるのです。
そうなのです。
判るところだけ記入していただくだけで、立派な資料となったはずなのです。
だからこそ、最初に、判るところだけ記入して、資料としてまとめてくださいとお願いをしたのです。
作成に、専門的な知識など不要であり、難しく考えないで、現状のレベルで作成された書類こそ、債権者が求める書類なのだと思います。
金融機関等の債権者に提出する資料は多岐にわたります。
A4サイズ1枚の簡単な内容のものから、見栄えの良い分厚い書類まで様々です。
こんな資料を作成するとすれば、多くの経営者は、見るだけで頭を抱えてしまわれるのではないでしょうか。
中には、税理士やコンサルタントといった専門家に丸投げされる経営者もおられることでしょう。
しかし、ここは、真正面から取り組んでいただきたいと思います。
自らが知恵を絞り、実態に即して作成するからこそ、その書類を作成する意義があり、効果が期待できるようになるのです。
もしも、専門家に依頼すれば、誰もが納得するような見栄えの資料ができるでしょう。
しかし、見栄えは良いものの、中身については問題があるのではないでしょうか。
実態に即した内容にはなっていないでしょうし、数値や結果についても責任の持てる内容ではないはずです。
なぜならば、専門家は、債権者の視点に留意し、資料を作成するからです。
経営の実態を知らない専門家が、実現の可能性など関係なく、債権者が喜びそうな内容にまとめた資料となっているからなのです。
こんな無責任に作成された資料でも、債権者は結果を求めてきますが、経営者の貴方は責任をとれるのでしょうか。
何よりも、実態から乖離したこんな資料について、経営者の貴方は自信を持って説明できるのでしょうか。
責任など負えるはずもなく、自信を持って説明できるはずもないでしょう。
まだ、債権者が納得すればいいだけの資料ならば、責任を負うこともないのかもしれません。
しかし、経営改善計画書などといった、結果の求められる資料であるならば、経営者が納得できて、責任の負える内容でなければならないでしょう。
金融機関への提出書類は、経営者が自ら作成をされるべきなのです。
判らないところは未記入でも、自らが精一杯の努力で作成することで、その姿勢は金融機関にも伝わるでしょう。
自ら作った資料について、自らの言葉で説明できて、自らが責任を負えることに意味があるのではないでしょうか。
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