必要のない不安・・・


スマホの画面には、見覚えのある名前が出ています。

数年前にご相談をさせていただいたお相談者から、久しぶりのお電話を頂きました。

ご相談者は明るい声で、『経営改善に取り組んで、完全に再生することができました・・・』と、嬉しいご報告してくださったのです。

電話でお話をしながらも、ご相談者の顔は浮かんできませんが、なんとなくご相談内容が思いだされ、心が嬉しくなってきます。


経営改善により、再生が出来たとの嬉しいご報告を頂いたのですが、ご相談させていただいた内容をしっかりと覚えていなかったので、古い資料を引っ張り出して確認します。

ご面談記録を確認すると、一度だけご相談した案件で、内容は非常にシンプル。

一時的に業績が厳しくなっているが、自助努力で改善が十分に可能な内容であり、専門家に相談する必要もない状況です。

我々の立場から言えば、簡単な経営改善により間違いなく再生できる案件であり、何の問題もない経営状況だと言えます。

ご相談者が、真面目に考え過ぎて、要らぬ不安を抱かれただけだといえます。

ご相談者は、顧問契約を希望していただいたのですが、そんな必要さえない状況ですから、『大丈夫ですよ、何の心配もいりません・・・』とお話して顧問契約は辞退したうえで、『売上の増加』,『粗利益率のアップ』,『経費の圧縮』という基本的な経営改善対応を簡単にご説明してお帰りいただいています。

初回ご相談料をいただくのも申し訳ないほどの内容ですが、私も生活がありますので2万円は頂戴いたしました。

 

ご相談者から久しぶりにいただいたお電話で、面白い話も披露してくださいました。

私どもは、ご相談に来られて以降、自ら経営改善に取り組まれて、当たり前のように再生を達成されたのだと思っていました。

ところが、ご相談者は、私の『大丈夫ですよ、何の心配もいりません・・・』という表現に、逆に不安を抱かれたのだそうです。

私の言葉に納得できなくて、他の専門家を探して、相談に行かれました。

それが、ネットで見つけられた、民間の事業再生の資格を持ったコンサルタントです。

最初は、セミナーに参加して、その後に、個別相談をして当たり前のように顧問契約を結んだとお話しされます。

その個別相談は、いろいろな問題点を確認はされましたが、中心のテーマは具体的な財務内容で、特に、どれだけの支払い能力があるかという資金余力を確認されたといわれます。

そして、その資金余力を確認後、着手金が150万円で、毎月の顧問料が20万円という費用が提案されたのです。

条件は、月に一度の面談で、経営改善に取り組むという一般的な内容で、高い費用だと感じながらも、断れる雰囲気ではなかったので、流れに任せて顧問契約を結ばれたのでした。

ところが、具体的な対応が遅く、経営状況は厳しくなる一方で、手元資金は減少を続けるうえに、デューテリジェンス(資産精査)が必要だから追加費用で150万円を請求されたのです。

人の好いご相談者も、この結果の出ない無茶な対応に、半年で契約を解除され、ご自身で経営改善に取り組むと決意するしかありませんでした。

この決断は、良い判断だったと思います。

その後の経営改善は順調に推移し、当たり前のように再生を達成されました。

予想より、少し早い再生だったかもしれませんが、当初から判っていた結果だと言えます。

ご自身で取り組まれたからこそ、経営の現状に合致した計画が作成できて、全社挙げて一丸となって取り組むことができて、正常で健全な経営を実現できたのです。

もし、あのまま無責任な専門家に頼っていたら、実現不可能な経営改善に取り組まされ、貴重な手持ち資金は喪失したうえで、最後は破産をするしか選択肢は残っていなかったのではないでしょうか。

 

 

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