いつのまにか、銀行などの金融機関が、凋落を始めています。
ネットなどの普及により、今までの金融機関の形態が通じなくなり、将来が危惧されているのです。
既に、危惧という表現が不適切なほどの状況になっており、大量解雇や転職により人材が流出したり,網羅された支店を大量に閉店するしかなくなったり、金融機関同士の合併や提携が当たり前のようになっています。
長年に亘り、日本経済に君臨した金融機関も、崩壊をしようとしているのかもしれません。
つい、先日まで、金融機関は栄華を誇っていたように思います。
融資という強烈な武器を使い、融資先企業の資金繰りを押さえることにより生殺与奪の権を持ち、実質、経営を支配していたとさえいえるでしょう。
そのネットワークは中小零細企業から大企業まで浸食し、結果、日本経済の中枢を押さえ、際限の無い影響力を持つまでなっていたのです。
そんな金融機関に、優秀な人材が集まるのは当たり前だったでしょう。
社会人を目指す学生には、常に上位の人気を誇る憧れの企業でした。
金融機関に就職すれば、高給が得られ、人生が保証されたも同じだったからです。
エリートの代名詞といえば、金融機関といえるほどのものであり、その信用と信頼は犯しがたいものだったいえます。
ところが、その金融機関が失速をし始めたのです。
突然に、急激に、そして取り返しのつかないほどの転落を始めたのではないでしょうか。
その理由は、様々に考えられます。
よく言われる理由としては、長引く低金利政策と、ネット社会の拡大が挙げられている様です。
アベノミクスによる、長年のデフレ脱却政策の根幹をなす低金利政策は、限りなくゼロという金利が5年を超えて続いています。
これでは、金融機関の本業において、利益を確保するのは至難の業だといえるでしょう。
金融機関も、いつかは金利上昇に転換すると期待し我慢もしていたのでしょうが、追い打ちをかける様に、想像もしなった黒船が襲ってきます。
金融機関の関与しないクラウドファンディングやビットコインといった、ネットやAIを前提とした融資手段や投資術が、金融機関の縄張りを侵し始めました。
金融機関しか展開できなかった『融資』という分野において、ネットを通してユーザー同士が結びつき、直接に資金を動かし始めたのです。
お金という概念は不変のものでしたが、突然にお金とは違う新たな価値が生まれ、金融機関の関与しない市場で拡大をしています。
これだけでも、金融機関のダメージは相当なものでしょうが、それだけでは終わりません。
ネット社会の本質であるネット取引の影響は、瀕死の重傷に陥っている金融業界にも及び、止めを刺そうとしているのです。
窓口業務などいった金融機関の基本形態を否定し、長年に亘り張り巡らせた店舗やネットワークを必要としなくしてしまいました。
それだけではなく、現金を持ち歩く必要のない決済を実現し、銀行の形態を根本的に破壊しようとしているのです。
この環境の激変から、優秀な人材が逃避しようとするのは当然なのかもしれません。
同時に、金融機関としても、今後、膨大に発生すると予想される余剰人員の処理は、死活問題だともいえるのです。
社会人を目指す学生にとって憧れの的であった金融機関は、今、見る影もなくな露絵としています。
我々は、金融機関という概念について、変更を迫られているのかもしれません。
この30年ほど、パソコンやネットの普及は、様々な業界や業種に大きな影響を及ぼしてきました。
その結果、生き残りに向けて、根本的な変化を迫られた事業者は少なくありません。
しかし、金融機関の置かれている現在の環境は、そんな生易しい程度ではないのかもしれないのです。
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