ご高齢の経営者の中には、私の話など聞かずに、ご自身の主張だけを展開される方がおられます。
豊富な人生経験を積んでおられるのですから、当然に自信を持って、ご自身の意見や考えが正しいと思って主張をされるのです。
周りの意見を少しでも機構という姿勢があれば助かるのですが、多くの場合、ご自身の主張だけを通されるので困ってしまいます。
この様な方に共通をするのは、常識や環境が時代とともに変化することを理解されずに、大昔に経験したことが、唯一正しいという固定観念に支配されていることではないでしょうか。
これは、私のことなのかもしれません。
還暦を過ぎ、天国から地獄に陥るなど様々な経験をして、世の中を悟った様に主張ばかりして、若い人からは厄介な爺さんだと思われているのかもしれません。
自分では、もっとフレキシブルに思考し行動しなければと、日々戒めているのですが、
こういうものだという固定観念を拭い去るのは、なかなか簡単ではありません。
固定観念に縛られ、新しい発想ができなくなれば、頭の老化は加速し、時代の流れに置いて行かれるということは判っているのですが、どうしても昔の引き出しを開けてしまうのです。
この様な固定観念に縛られていては、経営危機コンサルタントという仕事に支障をきたしかねません。
経営危機という有事において、思い込みであるとか、当たり前だと捉えてしまうことは、対応を実施するうえで大きな弊害となる可能性があるのです。
経営危機という状況は当たり前の状況ではありませんから、当たり前だという対応するのではなく、当たり前と思えないような対応を選択する必要があるのかもしれません。
借入金の返済というのが、この理屈の判り易い事例になるでしょう。
借りたお金を、返済するのは当たり前のことです。
契約までして借りているのですから、契約通りに返済するのは、健全な時には当たり前のことなのです。
しかし、返済をする資金が不足するような、資金繰りの厳しい経営危機状況でも、当たり前のように優先して返済をすべきなのでしょうか。
固定観念に縛られた経営者ならば、優先弁済して当たり前だと言われるかもしれませんが、この状況で当たり前だと思われる返済を実施すれば、資金繰りは破綻してしまいます。
経営に責任のある経営者として、経営が破たんする様な選択は出来ませんから、当たり前のことをしては駄目なのです。
ここでは、当たり前の選択ではない『返済を待ってもらう』という、有事での対応を選択すべきであり、資金繰りを確保することを優先させるべきなのだと思います。
他にも、このままでは、破産しか選択肢は無いという思い込みも、最悪の結果に繋がってしまいます。
究極の経営危機状況において、フレキシブルな対応を拒否して、固定観念で選択しようとすれば、夜逃げなどといった最悪の結果につながることだってありうるのです。
この場面では、固定観念を捨て去り、頭をフニャフニャにして、新たな選択肢を模索しなければなりません。
ゼロからの姿勢で、何か方法がない確保と探すことが大事であり、実際に存在する多くの選択肢を見つけることで、想定以上の結果を得ることなど珍しくもありません。
資金繰りが破綻寸前の厳しい経営状況であろうとも、経営改善により再生できる企業は少なくありません。
そんな、頑張れば再生できる企業でも、中途半端な思い込みで判断してしまうと、悲惨な結果になってしまうかもしれないのです。
もし、経営改善で再生できなかったとしても、まだまだ方法は残されていますから、破産や夜逃げといった悲惨な選択肢は必要ありません。
もう駄目だと思い込まないことが大事、破産するのが当たり前だと捉えないことが大事なのです。
立ち位置を動かし、視点を変えて見れば、資金繰りが破綻しようが、経営の継続が難しくなろうが、まだまだ可能性が残されていることが判ります。
返済が出来なくても、支払いが難しくても、方法はまだまだ残されています。
勝手に、もう駄目だと思わないでください。
ご自身の人生、これからの生活を確保するために、諦めずに立ち向かう気持ちが大事なのです。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
↓
ランキングです クリックして応援してください
↓
ランキングです クリックして応援してください
↓