誠意はタダ、精一杯伝える・・・・


経営危機における金融機関との交渉では、慇懃無礼な姿勢が効果を発揮します。
慇懃無礼とは、言葉や対応は礼儀正しく丁寧だが、実際は尊大で見下したような態度や内容のことになりますが、実は、私の業務では欠くことのできないキーワードなのです。
経営危機に陥ったご相談者には、必ず慇懃無礼についてご説明をし、その様な姿勢で金融機関と対応するようにお願いをします。
何故ならは、債権債務処理を早く終わらせ、将来をポジティブな方向に展開させる効力を、慇懃無礼な姿勢が持っているからなのです。
 
この仕事を始めて16年になりますが、終始一貫して、ご相談者に慇懃無礼な姿勢をお勧めしています。
金融事故となってからは当然のこと、将来の事業に不安を感じた経営危機以降の状況における、金融機関などの債権者と交渉する姿勢として、慇懃無礼な姿勢を基本とするようにお願いしているのです。
その理由は、債権債務処理において、最終的にソフトランディングを目指すためになります。
こちらの主張をしっかりと伝えながら、迷惑をかけることの謝意を伝えます。
約束通りに返済できないことを詫び、何とか完済をしてみせるという誠意を伝えることにより、交渉相手である金融機関の感情を悪化させないように留意します。
しかし、金融機関に配慮するだけでは最悪の結果になりますから、こちらの目的に沿った主張をしっかりと伝えるのです。
この姿勢が、金融機関との交渉における、慇懃無礼という事になり、理想的なソフトランディングを実現できることになります。
何故、ソフトランディングな落し処を求めるかについては、ご相談者が背負うべき債務の処理について、大きな負担となることを回避するためです。
債権者である金融機関の担当者も人間ですから、感情があります。
マニュアル通りの行動をして、損か得かの判断基準で動く金融機関の担当者といえども、感情のある人間ですから、債務者としてその点に十分な配慮をしなければなりません。
もし、限界点を超えるほどに感情を害することをすれば、こちらの想定以上の厳しい追及を受けることになるかもしれないのです。
  期限の利益の喪失前後での仮差押えとか・・・
  家財道具への動産執行とか・・・
  詐害行為の取消請求だとか・・・
普通であれば、金融機関が取り組むことのあまりない、この様な債権回収の手段を実施してくるかもしれないのです。
債務者であるご相談者にとって、これらの債権回収手段は、絶対に回避したい恐ろしいことですから、金融機関担当者の感情を必要以上に害することなどできません。
そのために、喧嘩をすることなく、ソフトランディングを目指すことになるのです。
ただ、ソフトランディングを目指すからといって、こちらの主張もしっかりと伝えなければなりません。
金融機関の担当者を怒らせいないことだけが目的だけではなく、こちらの目的を達成させる展開ができる様に、慇懃無礼が大事なのです。
期限の利益の喪失後、債権者である金融機関に対しては、舐めたように適当にあしらうか無視でもすればよいという方がおられますが、これは大きな勘違いだと思います。
舐められれば反逆するし、逃げれば追いかけるというのが人としての本性ですから、金融機関も同じ様に対応してくることになり、悲惨な結末を迎えることになるかもしれません。
そうならないために、精一杯の誠意を伝えるべきなのです。
それにより、金融機関担当者の人としての感情に、良い方向で訴えることができるのではないでしょうか。
今後の、金融機関との長い交渉を考えれば、慇懃無礼な姿勢が、理想の結果を導くといえるのかもしれません。

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