ご相談の目的・・・


ご相談に来られる経営者のご相談内容は、当然、いつも同じではありません。

経営危機全般に関する、様々な場面において、ご相談者がおかれている現実を中心にご質問をいただきますから、お問合せの内容は異なることになります。

しかし、ご相談に来られる方には、ほぼ間違いなくご質問をいただく、ある共通する内容が存在します。

それは、『何とかなりますか・・・?』ということです。

 

ご相談者は、様々な、経営危機の状況から、具体的な打開を図る知識や方法を得るためにご相談に来られるのです。

自ら、打開を図るために取り組もうとされているのですから、凄く前向きな姿勢だといえます。

たしかに、経営危機を感じた時から、専門書やHPなどにより熱心に勉強をされて、専門家はだしのスキルを身に付けている方もおられます。

しかし、その様なご相談者は、全体から見れば僅かだといえ、多くのご相談者は、経営危機という不安に、一度は、押し潰されそうになり、何もかも投げ出そうとされているのです。

私も、同じ経験がありますが、想像したこともなかった苦境におかれ、打開すべき知識もなく、抱いた不安は日々増大していきますから、自暴自棄になるしかありませんでした。

何をしていいのか判らず、もうどうなってもいいとさえ思い、破産と夜逃げと自殺のメリットとデメリットを真面目に考え、比較し選択しようとさえしていたのです。

今、考えれば、本当に馬鹿なことであり笑い話にしかなりませんが、当時は、それほど精神的に追い込まれ、まともな思考が出来なくなっていたのだと思います。

そのまま進んでいれば、良くても、破産を選択するしかなかったと思います。

しかし、破産も、選択することが出来なかったのです。

従業員や取引先、さらには家族のことを考えれば、経営者として、全てを放棄する破産など選択できるはずもありません。

仕方がないので、何か他の選択肢がないかと検討をしました。

当初に比べると、随分と精神的に図太くなっていますが、一時は、破産と夜逃げと自殺までを選択肢として考えたことにより、恐いものが無くなり、不安も不安でなくなったのかもしれません。

経営者として、往生際悪く、何とかしなければともがくことにより、打開する術を知り、何とかなる事ができたのだと思います。

前向きに、開き直ることができたことで、貪欲になれたのでしょう。

それが出来てなければ、間違いなく破産を選択して、友人も地縁も自宅も失い、場合によれば家族さえも喪失していたかもしれません。

 

ご相談者の多くは、一度は、経営危機に押し潰されそうになりながらも、何かのきっかけで、前向きに開き直ることが出来たのだと思います。

『何とかなるのでは・・・』という思いが、『何とかする・・・』という強い意志になり、経営危機の打開に向けて、前向きに取り組むことができる様になったのでしょう。

したがって、この『何とかなる・・・』が、ご相談者に共通するお問い合わせになります。

『何とかなりますか・・・?』という疑問は、表現が少し変わることはあっても、ほとんどのご相談者から質問されます。

当然、この質問に対するご返答は、『大丈夫ですよ、何とかなります。』ということなのです。

現実的に、ご相談者が前向きに取り組まれる限り、今まで、何とかならなかったことは一度もありません。

そして、ここは、ご相談者の不安を消失させ、具体的に打開策に取り組んでいただくために、『必ず、何とかなる。』と、断言をすべきでもあるのです。

 

以前、『いのちの電話』の総会でセミナーをさせていただいた時に、ご参加者からカウンセリングという共通点を指摘されたことがあります。

いのちの電話の専門家は、自ら命を絶とうとするご相談者に対して、まず気持ちを和らげるためのカウンセリングから入るそうです。

私も、『何も心配することはありません、何とかなります。』という、不安を無くすことからご相談を始めますので、確かに同じスキームなのかもしれません。

未来が存在するという現実を理解していただき、不安を消失していただくことが、経営危機を打開するには大事なのです。

 

 

  詳しい内容は、ホームページをご覧ください,

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