大丈夫、倒産しない・・・


難しいと思っても、資金繰りは、案外と確保出るものだと思います      。

経営改善が進まなくても、経営はなんとか維持できるものでしょう。

いつ破産するか心配な状況でも、簡単に破産などできません。

それは、経営者に諦めない強い気持ちがあるからなのです。

 

経営者が、私どもにご相談に来られるタイミングというのは様々になります。

早い時期のご相談では、今はまだ健全な経営を維持しているが、将来的に不安を感じてご相談にこられる経営者は少なくありません。

この場合は、経営状況の分析と、経営改善への取り組みを中心にした対応になることがほとんどです。

このタイミングでのご相談で大事なことは、正しい経営状況を理解していただくことになります。

そんなに心配する必要のない経営状況であることが判るだけで、経営者は本業に没頭できるようになられます。

 

ご相談のタイミングで一番多いのは、実際に資金繰りが厳しくなり始めてからのご相談でしょう。

経営の将来に不安を覚えておられるのは当然のこと、現実的に資金繰りが厳しくなり、様々な対策が必要になった状況です。

この様な場合は、経営者が実際の経営状況を勘違いしたりして把握できていないことが多いので、まずは経営状況の把握から始めます。

その結果次第で、経営改善に優先的に取り組みますが、状況によっては資産の予防的保全対策や第二会社などによる事業の保持などの対策を実施します。

経営の健全化を目指すとともに、万が一の事態も視野に入れ、その準備にも着手するという、全方位的な対応をして、今後、どのような方向に展開しようとも安全なようにしておくのです。

このタイミングで大事なことは、対応すべき知識を経営者に持っていただくことです。

僅かな知識を持たれるだけで、経営者は将来の展望を持つことができるようになり、前向きに取り組めるようになられます。

 

最近増えているのは、もっと状況の悪化したタイミングでのご相談です。

既に、法人や経営者の所有する貴重な資産を処分して、それを運転資金として活用をされたりしています。

中には、仕入先への支払いや、給与の支給が遅れているような厳しいタイミングでの
ご相談ということになります。

この様な場合も、経営改善の可能性は模索しますが、多くの場合、資産の予防的保全対策や第二会社などといった、次のステージの対応をすることが多くなります。

無駄な時間をかける余裕がないことが多いので、経営者には積極的に取り組んでいただくことが重要になります。

従業員を守るのは当然のこと、事業の維持や経営者の人生も安定的に確保するための、経営者に残された最後のチャレンジですから、ここは全力で取り組まなければなりません。

経営者は、諦めるための決断をしようとご相談に来られることも少なくありませんが、何も諦める必要などないことを理解していただき、新しい事業展開と人生を手に入れるために努力をしていただくことになります。

このタイミングで大事なことは、経営者は、破産は当然のこと、もっと悲惨な選択さえも視野に入れておられるという事実です。

将来の展望など何も開けない状況で、債権者から厳しい追及があったり、信用不安により取引が停止になったり、精神的に最も苦しい状況に追い込まれていますから、
その状況から解放することが何よりも重要です。

ご相談の最初はカウンセリング的に、この厳しさを打開する方法はあり、必ず新たな展開が開けるという事実を経営者に理解していただき、諦めようとしていた気持ちを、前向きな強い気持ちに切り替えていただくことで、精神的には随分と楽になることができます。

 

先日、初めてご相談をした経営者は、経営危機としては、もっと先の状況まで進んでおられました。

業績の悪化により資金繰りが厳しくなり、従業員の給与や取引先への支払いは遅れ、多くの従業員は退社し、取引先は厳しく支払いを要求してきました。

そんな状況でも経営者は事業を諦めず、取引先には頭を下げ続けて、再生して必ず全額支払うので協力してくれとお願いをされました。

金融機関への弁済は棚上げして、手元にある資金は優先的に取引先への支払いに充当されており、経営者は自宅など全ての資産を処分して事業につぎ込んでおられる事実に、取引先は半分諦めながら、長期の分割支払いを容認するしかなかったのです。

残った従業員の真摯な協力のもと、今後の展開についてご相談をいただきましたが、ご相談をいただくタイミングは既に遠く過ぎている状況なのかもしれません。

多くの経営者が、不安を覚える状況は過ぎ去り、もっとも苦しむ交渉も終わり、これからは債権者金融機関に配慮しながら、前向きに取り組むだけというタイミングになっているのではないでしょうか。

このタイミングでご相談来られたことに違和感を覚えながらも、ここまで、よくぞ頑張ってこられたものだと敬服するしかありません。

諦めなければ、経営危機は打開できるという現実です。

 

 

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