安倍首相が、好景気に支持率を回復し、とうとう衆議院を解散するそうです。
大企業の業績に関するニュースなどをみていると、たしかに景気は向上しているようであり、アベノミクスにより日本経済は強い経済を取り戻しているように見えます。
しかし、我々の身近な中小零細事業者の経営は、突然に安倍首相が解散をできるような健全な状況ではなく、庶民の景気感覚も逆を向いているように思えます。
本来は、総底上げで全てが好景気を享受できるはずなのですが、このアベノミクスは景気構造が今までとは違うようなのです。
この環境において、景気が悪化していると言えば、多分、馬鹿にされるのだろうと思います。
様々に報道されているように、このアベノミクス景気は、いざなぎ景気さえも超えて、過去最長の好景気を創出しようとしているらしいのです。
私のお客様においても、好景気の影響が顕著に表れている方も少なくありません。
6年前に、売り上げが7億円で、業績の向上に悩んでおられた問屋さんが、20億円の売り上げを達成されました。
5年ほど前、資金繰りの確保に四苦八苦されていた広告関連業者さんが、一昨年は1200万円,昨年は1800万円という純利益を計上されるまでに回復をされました。
当然、自らも随分と経営努力をされた結果ですが、好景気の影響が大きいことも否定できません。
『好景気に助けられて・・・』という表現を使われますから、経営者自らも好景気を認めておられるのですが、私は少し違和感を抱いてしまいます。
ご紹介したお客様は、私が経営コンサルタントとして関与させていただいており、現在は経営改善も不要なほど経営が順調なお客様です。
経営の良い会社が、アベノミクス景気に助けられ、さらにドンドン景気が良くなるという流れになっています。
好景気の流れが出来上がっているのですが、それでも私は、景気は悪化していると感じざるを得ません。
本来の好景気というイメージだと、日本経済全体が、総体的に景気が良いということになりますから、日本中がこの様にドンドンと景気良くならなければなれません。
ところが、このアベノミクス景気においては、ちょっと違う様なのです。
良い会社はドンドン良くなり・・・、悪い会社は更に悪くなり・・・、現在の経営状況が更に顕著になっていくという、この様な傾向が現実化しているように思います。
好景気といいながら、業績の厳しい事業者は、業績を回復させるどころか、さらに業績を悪化させてしまうような環境になっています。
上場企業などの大企業や元請負企業は、アベノミクスの恩恵をフルに受け、好業績を確保できていますが、中小零細企業や下請負企業は、政策に助けられて倒産こそしていませんが、業績は悪化の一途をたどっています。
本来は、多くの企業が業績を向上させるはずなのですが、このアベノミクス景気は弱者企業には恩恵を与えようとはしないのです。
ヒエラルキーにおいてのポジジョンは、現実の業績に直接的に反映しようとしています。
その結果、企業間の格差は、加速度的に開いていこうとしていねのです。
確実に経済構造が変化した現在において、経験したことのない景気に翻弄されないよう、中小零細事業者はしっかりと足元から見つめ直す必要があるのではないでしょうか。
自らが、動くしかありません。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
↓
↓ランキングです クリックして応援してください
人気ブログランキングへ
ランキングです クリックして応援してください
↓