土俵際の対応④ 知る・・・


経営が土俵際に追い込まれた状況で、正しい経営状況が把握できて、資金繰りも確保を出来たとします。

これで、土俵際から脱出するための、基本的な準備は終了したことになるのでしょう。

次のステージでは、本格的な対策を実施することになるのですが、その前に、どうしても取組んでいただきたい作業が1つ残っています。

同じ土俵際から脱出するにしても、よりベーターな結果を得るために、必要な『知識』を持っておくということなのです。

土俵際に追い込まれた時の、対応すべき最初のステージが、正しい経営状況の把握であり、資金繰りの確保であることは十分にご理解いただけたと思います。

破産しか、方法が残されていない場合は、破産に関わる費用さえあればいいので、資金繰りの必要はないと言われるかもしれません。

しかし、どんな土俵際状況であろうとも、破産以外の有効的な選択肢は存在しますから、資金繰りの確保についても、正しい経営状況の把握とセットにして、必要な作業であると考えて取り組んでください。

正しい経営状況の把握と資金繰りの確保という事前の準備が終われば、次に、具体的な対策を実施することになりますが、その前に、土俵際から脱出するために必要な知識を身に付けておきましょう。

『知っていると、知らないでは大違い・・・』といいますが、この様な経済的土俵際状況においては、この傾向は極めて顕著になり、結果を大きく左右してしまうといえるでしょう。

知らなければ、言われるままに当たり前の様に破産を選択し、全ての資産を失ったうえで、仕入先や従業員等といった社会的弱者の仕事や生活さえを喪失させたかもしれません。

しかし、知っていれば、社会的弱者を守ったうえで、事業や人生さえも安定的に維持できる可能性があるのです。

高度な知識を要求している訳ではなく、少しの知識でもあればいいと思います。

その僅かな知識が、気付きを生んで、大きな可能性を知ることにつながるのです。

たとえ土俵際であろうとも、知っていることで、今後の方向性を自分で選択できるようになるというのは、大きな意味があるのではないでしょうか。

知るために、持ちたい『知識』は、土俵際からの脱出に関する全般に亘ります。

広く、深く、出来るだけ多くの知識を持つに越したことはありません。

しかし、切迫し追い詰められた土俵際の状況において、そんな多くの知識を持てるほどの余裕はないでしょうから、必要不可欠な知識を持つようにしてください。

最低限、持っておきたい知識というのは、以下の様になります。

1,『 諦める必要などないという知識 』 2,『 目標が大事だという知識 』 3,『 選択肢は様々に存在するという知識 』

この僅か3点の知識さえあれば、土俵際からの脱出は可能であると断言します。

まず、『諦める必要などないという知識』については、どんな土俵際状況に追い込まれようと、必ず対応すべき方法はあり、脱出できることを知識として持っておくということになります。

判り切った内容の様ですが、実は極めて大事な知識なのです。

土俵際に追い込まれると、全てを簡単に諦めようとされる経営者は少なくありません。

諦めるしかないという勘違いから、破産は当然のこと、夜逃げや自殺などといった悲惨な結末を選択されようとします。

諦めるしかないのではなく、諦める必要などないということを、まずはしっかりと知識として持ってください。

次に、『目標が大事だという知識』については、何のために土俵際から脱出しようとして、何に向かって進もうとするのかということが、今後の展開を決定するということを知識として持っておくということになります。

土俵際で目標???、脱出できるだけで十分と思われるかもしれません。

しかし、脱出できるだけが目標であれば、また直ぐに、土俵際に追い込まれることになってしまいます。

長期に亘り、安定的に経営を維持するために、土俵際から脱出する目標を設定してください。

社会に貢献するためでも、社会的弱者を守るためでも、家族の団欒を守るためでも結構ですから、目標を持って土俵際からの脱出を図ることが大事なのです。

最後の知識としては、『選択肢は様々に存在するという知識』になります。

土俵際に追い詰められると、経営者の脳裏に浮かぶ選択肢は限られます。

『破産』,『夜逃げ』,『自殺』・・・ではないでしょうか。

『夜逃げ』,『自殺』は、最悪状況を招くだけで、選択肢にさえもならないのですが、悲しいかな経営者の脳裏には浮かんできます。

最後に残った『破産』は、専門家に相談しても勧められる選択になり、この状況においての選択肢は『破産』だけであるという流れになってしまうのではないでしょうか。

しかし、これは正しい流れではなく、他の選択肢をご存知ないだけの話なのです。

破産や民事再生といった法的な手続きから、任意の手続きまで、現在は様々な選択肢が存在します。

その選択肢の存在を知ったうえで、事前に設定した目標に沿って、その目標を充足できる方法を選択して、土俵際からの脱出を図ってください。

選択すべき様々な選択肢を知識として持っておくということが、土俵際からの脱出を成功させる秘訣になるのでしょう。

以上で、準備は終わりです。

次からは、いよいよ本格的に瀬戸際からの脱出に取組むことになります。

経営状況に合わせ、事業の継続の可否を前提に、具体的な対策を考えていきたいと思います。

  詳しい内容は、ホームページをご覧ください,

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