経営危機での第2会社・・・


何のために、第二会社を設立して活用をされるのでしょうか。

現形態での事業継続に不安を感じて、その対策としての第2会社なのでしょう。

現形態での事業を承継させ、その後も維持して活用することにより、新たな展開を図ろうとされるのだと思います。

そして、第二会社を活用しようとする本当の目的は、経営者としての責任を、最後まで果たすことにあるのだと思います。

 

第2会社を設立することを、躊躇される経営者は少なくありません。

現在の会社への思い入れが強く、経営形態の変更に抵抗を持たれるのかもしれません。

中には、第2会社について間違った認識をされ、罪悪感をもたれる経営者もおられるのでしょう。

たしかに、長年経営を続けてきた会社がありながら、別に会社を設立して、そこで事業を承継するというのですから、様々な思いを抱かれて当然なのかもしれません。

しかし、第2会社を検討する場面は、事業の維持について大きな不安を感じるという、特殊な状況においてなのです。

ある意味、有事状況における、予防や緊急避難的な要素が強いといえるではないでしょうか。

経営の危機的状況において、大きな目的を達成するための手段として、一時的に身を守るための避難口として、第2会社を捉えてみてください。

関係者の身を守り、経営者としての責任を果たすための手段が第2会社であり、もっとも関係者への影響を抑えることができるのが第2会社だといえます。

 

現在の会社で、事業継続が無理だと判断した場合、破産などの法的整理を選択する方が、往生際がいいのかもしれません。

実際、その厳しい場面においては、経営者にもっとも楽な選択肢になるのかもしれませんし、ほとんどの場合において選択されています。

どんな局面であろうとも、全てを法律に則り、最後まで処理をしてくれますから、知識の乏しい経営者に破産を選択しない理由は見当たらないでしょう。

しかし、何も残っていないことに、直ぐに気付くはずです。

事業を失ったことは当然、多くの資産も消失し、経営者や人としてのプライドも喪失し、今後の人生について新たな不安を抱くことになるでしょう。

そして何よりも、経営者として何もかも放棄してしまい、最後の責任を果たさなかったことを後悔することになるのではないでしょうか。

明日の見えない絶望から逃れるために、行き詰った事業を整理することだけを優先し、今まで事業のために尽くしてくれた従業員さんや仕入れ業者などの取引先に、一切配慮していないのです。

その結果、生活を維持できなくなった従業員さんがおられるのかもしれません。

中には、連鎖倒産という結果になった取引先もおられるかもしれないのです。

この様な事実を知ることにより、やっと、経営者の責任が何たるかを、思い知らされることになるのでしょう。

多くの専門家は、最終的な選択肢として、ほぼ無条件に破産を代表とする法的整理を勧められるでしょうが、本当に、その選択でいいのでしょうか。

事業を、何らかの形で、継続できる可能性があるのに、全てを諦めてしまっていいのでしょうか。

それとも、関係者に大きな負担をかけることを回避したうえで、第2会社に事業を承継し維持させ、従業員の雇用や取引先の業務を確保した方がいいではないでしょうか。

経営者の責任を考えれば、答えは明確だと私は思います。

 

現在の会社において経営の継続に危機感を感じた時、第2会社の設立について躊躇する必要はないと思います。

今後の展開の万が一に備えるために、設立のルールに従って、タイムリーでスムーズに設立をするべきなのです。

第2会社を設立したからといって、その目的に沿って必ず活用しなければならないわけではなく、経営危機から脱したりして必要がなくなれば、違った活用をされればいいのではないでしょうか。

第2会社は、けっして、無駄になるものではありません。

 

 

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