不動産は最後まで活用する
不動産の特殊性
不動産は高額な資産であり、その活用により収益を発生させることもできるという特殊性があります。だからこそ、債権者も担保を設定したりして、債権回収を保全する対策として活用をしてくるのです。
経営危機の局面においては、不動産は資金繰り面で様々に貢献してくれる資産でもありますから、どんな状況におかれていようと活用を諦める必要はありません。
資金繰りに活用する
所有する不動産がマンションやアパートであれば、直接に収益が発生しており、厳しい資金繰りに貢献をしてくれていることだと思います。
現在、収益が発生していなくても、所有ビルに空きスペースがあればテナントとして貸し出すとか、空き地があれば駐車場で貸し出すなど、不用不動産を活用することにより資金繰りにプラスとなります。また、事務所や自宅においても、所有権を手放せば他で賃貸しなければならず、保証金や家賃という資金流出してしまいますので、維持するということが資金繰りにプラスになるのです。
事業を維持するために
事務所や工場を手放すような状況になれば、事業の維持は難しくなるでしょうし、経営者が自宅を失えば、精神的に不安定となり効果的な対応が難しくなるのではないでしょうか。 これらは、事業を維持するためには必要不可欠な資産だということですから、出来るだけ早い段階から予防的な保全に努める必要があるでしょうし、期限の利益の喪失後も諦めずに維持に努めるべきだと思います。