この違和感は・・・


月に一度、定期的に、東海から関東圏にかけての、顧問先のお客様を訪問します。

毎月、ほぼ同じ時間の新幹線に乗って行くのですが、今回は、只ならぬ違和感を感じています。

見慣れた風景や、肌に触れる雰囲気が明らかに違います。

駅や車内が整然とし、静粛が保たれ、意識せずとも何かが違うのです。

 

今、とんでもなく大きな転機を迎えようとしているのかもしれません。

日本だけではなく、世界的な規模で・・・

景気や経済だけでなく、生活というキーワードにおいて・・・

一つのキッカケで、全ての歯車が狂いだし、未曽有の環境に突入しようとしているとしか思えません。

それほど、全ての環境が激変しているのです。

 

東海地方で書店を経営されているお客様が、本の取次店からの連絡票を見せてくださいます。

その内容は、定期発行の月刊誌などの発行が遅れるという内容になります。

しかも一誌ではなく、複数の月刊誌が遅れるという連絡なのです。

その理由は、付録が間に合わなかったからだということですから驚きます。

そう、付録は、中国で作られているはずであり、輸出入がストップして日本に入ってこないからなのです。

中国とは直接に関係なさそうな書店でさえ、この様な影響を受けているということには驚くしかありません。

 

名古屋から、関東に向かう新幹線こだまは、いつも満員で、三並びのB席ぐらいしか指定が取れないことも珍しくありません。

ところが、出発二十分ほど前の予約で、窓際も通路側も席は選び放題なのです。

しかも、普段は幅を利かせている東南アジアの観光客は少なく、いったい何があったのかと驚くほど車内は空いています。

 

上野のアメ横は、ガラガラです。

お兄ちゃんのガラガラ声が飛び交う通りは、普段は歩くのも苦労するほどなのですが、今日は、キャスター付きのバッグを引っ張ってもスイスイと。

しかも、通路の真ん中で立ち止まる団体客もおりませんから、ストレスなく通行ができます。

 

ホテルの宿泊料も、確実に下がってきたように思います。

最近の東京は、ホテル料金が高騰し、普段に宿泊するホテルは、早めに予約しても二泊で2万円を超えるのは当たり前になっていました。

ところが、急な予定の変更で、六日前に取り直すと、二泊で1万8千円です。

ホテルの宿泊料金は、需要に直結して変化しますが、この受験シーズンに、他のホテルも軒並み宿泊料を下げているように思います。

 

東京駅地下街のラーメンストリートは、いつも大人気です。

11時半を過ぎれば、行列ができて、食べたいラーメンも、なかなか食べれるものではありません。

ところが、11時45分で、なんと待ち時間がありません。

たしかに、行列ができている店もありますが、鰹出汁の効いたお勧めのお店が、待ち時間ゼロなのです。

 

以前にもご紹介しましたが、中国人観光客に大人気の大阪ミナミにある堺筋通りは、ひっきりなしに送迎の観光バスが出入りしていました。

乗車口から吐き出された観光客は、歩道に溜まり、歩行困難状況が繰り返されていたのです。

ところが、ここ最近、観光バスをめっきり見かけなくなり、観光客も激減し歩道は快適に歩けるようになりました。

・・・あれっ、こう書いてくると、良いことばかりの様になってしまいます。

観光客に遠慮して生活していた日本人が、ようやく、日本を取り戻せたようにさえ思えてきます。

しかし、そんなことではありません。

そんなレベルの話ではなく、我々を取り巻く環境が激変し、大変なことになっているとお知らせしようとしていたのです。

身近なことでも、数え上げればキリがない程に変化をしていますが、それは周りの環境だけに留まらず、ビジネスの世界ではさらに顕著に、グローバル規模で大きな影響をもたらそうとしています。

最近は、経済ニュースとして報道をされていますから、既にご承知のことだとは思いますが、中国から商品が入ってきません。

製造できないのか、輸出ができないのか、コロンウイルスの影響で、世界の工場である中国からの循環が停止をしまっています。

知人の製造業者は、中国からの部品が入らず、製造を止めるしかないといっています。

衣料品の小売業者は、輸入が止まり、この春以降、販売する商品がないということです。

視野を広げれば、中国での製造が中心のユニクロ等にとって、今後のダメージは小さなものではないでしょう。

中国に、重要な部品供給網を担わす大手製造業は、重要な部材が入ってこなくなり、商品製造自体が滞りかねません。

この、コロナウイルスが与える経済的な影響を、リーマンショック級と表現する専門家も少なくありません。

しかし、そんなものではないでしょう。

このまま収束しなければ、そんな低いレベルではなく、もっと甚大な影響を経済に与えるのではないでしょうか。

リーマンショックは、中国が新興経済強国の力を見せつけて収束をさせたともいえますが、その中国が当事者として疲弊しているのです。

救世主の存在しない環境で、これから向かうのは、経済的不況といった単純なものではないようにも思えます。

世界的なレベルで、経験したことのないような厳しい環境に落ち込むという・・・。

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