中小企業の経営改善は、難しいものだと思われていますが、実は、自らの力で容易に取り組めるものなのです。
たしかに、成功率は低いというのが現実ですが、その理由は明白であり、専門家に依頼して作成してもらった机上の空論的計画書を活用しているか、もしくは、経営者の取り組む姿勢に問題があるかということにになります。
逆に言えば、現状に合った実現性のある計画を策定し、経営者が率先して取り組める環境を確保すれば、経営改善の成功率は飛躍的に向上するといえるでしょう。
どんな経営者でも、ご自分の経営する会社が抱える問題点については、理解をされているでしょう。
普通の経営者であれば、その問題点についての、原因や要因についても把握をされていると思います。
熱心な経営者であれば、その問題を処理する方向性についても、認識をされているようです。
ちょっと優秀な経営者であれば、問題処理についての具体的な対策についても考えておられるのではないでしょうか。
そして、本当に優秀な経営者は、問題の処理を具体的に実践されているのです。
経営改善とは、問題点の認識に始まり、その処理を完結させる、この様な流れの手続きということになり、計画を立案するだけではなく、実践をして、結果を出すことが求められる作業になるのです。
問題の理解 → その原因・要因について把握 → 処理すべき方向性について認識 → 具体的対策の策定 → 対策の実施 という流れであり、実は、簡単な作業だといえます。
ところが、経営改善は、専門家に依頼しても、なかなか結果の出せない難しい作業であると思われているのです。
たしかに、経営の不安を感じた経営者が、様々な手立てで経営改善に取り組んでも、成功する可能性は高くないといえます。
それは、経営改善が難しいからではなく、経営改善の捉え方に問題があることが少なくありません。
妙に難しく捉えすぎてしまい、経営者が積極的になれなかったり、取り組む時間を上手く確保できなかったりなど、経営者の姿勢に問題があることが多いようなのです。
なぜなら、中小企業の経営者は、忙しすぎます。
会社の責任者として、全ての業務に目配りし、細かいところまで関与しようとされますから大忙しです。
その結果、全ての負担が、経営者の双肩に圧し掛かってきますから、精神的な負担も並大抵のものではありません。
中小企業の経営者はスーパーマンたれといいますから、これも仕方がないのかもしれません。
しかし、これが、経営改善への取り組みを阻害する最大の理由だと私は思います。
これほど忙しければ、前向きに経営改善に取り組めるはずもありません。
再生を目指して、経営改善が不可欠な状況だと判っていても、取り組める余裕がないのです。
こんな状況では、経営改善に取り組めたとしても、スムーズに進められるものではなく、経営者の理解も低いでしょうから中途半端になってしまいます。
もし、少しでも経営が好転すれば、経営改善など真っ先に棚上げされてしまうのは間違いありません。
だから、外部の専門家に依頼し、強引に経営改善を進めようとされるのだと思います。
でも、そんなことをすれば、経営者は日常の業務ができなくなって、業績は一気に悪化してしまうのではないでしょうか。
だから、中小企業における経営改善の成功率は、驚くほど低くなっており、これが、中小企業における、経営改善のジレンマだといえます。
中小企業の多くの経営者は、強い責任感のもと、自らが全てを背負おうとされますが、この姿勢は立派なように見えて、実は、経営者のスタンスとしては問題があると思います。
経営者は、会社や事業の最高責任者であり司令塔なのですから、まずは従業員を如何に動かすかを考えるべきでしょう。
ルールを前提に、業務の目的と責任を明確にし、裁量権を持たせたうえで、従業員を有効に活用することを考えてみてください。
経営者は、効率的な結果を求めて、従業員の業務を決定し、管理と評価と修正を実施するものなのです。
従業員と一緒になって、現場で作業される経営者も多く、良いことだと思います。
ただし、現場に余裕がないから手伝うのではなく、経営者として余裕があるから現場を手伝うという状況であるべきです。
本当に経営が順調ならば、経営者は時間を持て余すぐらいでいいのかもしれません。
プロセスの責任を負うものではなく、結果に対して責任を負うのが経営者なのです。
経営改善は、難しいものではなく、基本的な流れに則って取り組めば、専門家などに依頼する必要などありません。
当然、無駄な費用を掛ける必要はなく、時間も社内活動として有効に活用することにより、パフォーマンスの良い取り組みとなります。
経営者が、本来の経営者の業務を理解し、経営者としての時間を確保することにより、先頭に立って自らの力で計画を立案することができれば、経営改善など簡単な作業なのです。
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