まずは、カウンセリングから・・・


 

経営危機コンサルタントの最初の仕事は、口の重たいご相談者から、現状をご説明いただくことになります。

 

適切なアドバイスをさせていただくために、正しい経営状況を理解する必要があるのですが、口を開こうとされないご相談者を前にして、開業当初は戸惑うことが多かったように思います。

 

最近は、スキルもレベルアップをして、真面目で堅苦しい雰囲気を避け、ご相談者に心を開いていただける様になりました。

 

笑顔で、『大丈夫ですよ・・・』と安心をしていただき、『何とかなります・・・』と期待を抱いていただき、前向きな気持ちで取り組んでいただけるように、最初はカウンセリング的な対応から入ることで、その後の展開がスムーズになったように思います。

 

 

 

ある若い弁護士さんとお食事をご一緒した時、『最初に、ご相談者と対応されるとき、何に気を付けられますか?』というご質問をいただきました。

 

その弁護士さんとは、あるお仕事でご一緒をさせていただいたのですが、真面目一徹な感じのご性格の様で、ご相談者とも隙のない固い雰囲気の対応をされていました。

 

弁護士さんだから、それでもいいのでしょうが、ご相談者も打ち解けた対応など出来ない状況で、なかなか核心の話が引き出せないようでした。

 

途中で、私の担当の場面になり、いつもの大阪風のバカな話などを交えながら、ご相談者の状況を確認していくと、今までとは雰囲気が変わり打ち解けて対応をしてくださるようになりました。

 

その様な場面を見て、何に気を付けて対応するのかと、若い弁護士さんは尋ねられたのだと思います。

 

私は、『ご相談者と、友達になりたいと考えて、対応をしています。』と、弁護士さんに答えました。

 

友達になるということは、人として信頼が得られたことであり、心を開いて真実を話してくれるでしょうし、何よりも私の話を前向きに捉えてくださるようになります。

 

ご相談を受ける立場のコンサルタントとして、こんなに都合の良いことはありません。

 

だから、わざと大阪弁を使ってみたり、馬鹿な冗談を話したりして、敢えてざっくばらんな対応をして、まずは仲良くなるための努力をするのです。

 

もともと、私は堅苦しい雰囲気が似合うタイプではないので、若い弁護士さんは妙に納得をしてくださいました。

 

弁護士さん等の士業の先生方とは違い、コンサルタントは何の根拠もない仕事ですから、最初の対応が極めて大事になるのです。

 

多くのご相談者は、疑いの気持ちも抱きながら、藁をもつかむ思いでご相談に来られます。

 

何とかこの苦境を打開したいという気持ちが、疑いの気持ちを超えているからご相談に来られ、信頼に変化もしていくのでしょう。

 

しかし、疑いの気持ちが大きくなれば、信頼など得られることはなく、ご相談は無意味に終わることになってしまいます。

 

だからこそ、最初のご相談の雰囲気作りは大事であり、仲良くなることが有効になるのです。

 

 

 

この仕事を始めた頃、ご相談中に、悲嘆にくれて涙を流される経営者を前にして、どうしたらいいのか判らず、打ち合わせが中断してしまう様な事がありました。

 

しかし、今は、30分あれば、ご相談者の心を、180度切り替える自信があります。

 

ざっくばらんな雰囲気でご相談できれば、こちらを振り向いていただき、正しい現状と今後の展開について理解していただけるようになります。

 

そうなれば、事実を把握していただくことにより、現状についての安心と、将来についての期待を持っていただけるのです。

 

死神に取りつかれたような顔をされていた経営者でも、30分ほどのご相談で、頬を紅潮させた笑顔になられます。

 

もう、ご相談中に悲嘆の涙を流される様な経営者はおられません。

 

 

 

コンサルタントとして、ご相談者との対応において最初にすべきことは、正しい状況を知るという事になります。

 

しかし、コンサルタントは信頼を得るのが簡単ではありませんから、この最初のテーマをクリアーするのが難しいのです。

 

なかなか、ホントの経営状況や、事業の実態についてお話をしていただけないことが多いので、チャンスや時間を無駄にしてしまいます。

 

コンサルタントを警戒される理由も判りますが、せっかくご相談くださるのであれば、最初から腹を割ったお付き合いをしていただければ有難いと思います。

 

 

 

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