倒産の原因について・・・


時代により、倒産の原因は変化します。

いつの時代も、販売不振が倒産理由としは最も多いようですが、2番手以降が、時代の経営環境により変化してしまうのです。

連鎖倒産や放漫経営など、様々な倒産原因が存在する中で、最近はどの様な傾向を示していねのでしょうか。

倒産を回避するためには、まず、倒産に至る原因を知ることは有効でしょうから、その分類について確認をしてみたいと思います。

倒産情報を見ていると、倒産原因として『放漫経営』が挙げられていることが少なくありません。

この放漫経営は、経営者の放漫により倒産に至るということですから、もっとも恥ずかしい倒産原因になるのかもしれません。

では、放漫経営以外に、どの様な倒産原因があるのでしょうか。

倒産原因について、中小企業庁が発行し、様々な場面で活用をされている中小企業白書に沿って調べてみたいと思います。

中小企業白書では、中小企業の倒産原因を以下の9つに分類をしていますので、倒産件数の多い順に並べてみます。

       1. 販売不振 
売上が少なくて、収益が確保できずに倒産をすることです。
やはり、最も多い倒産原因になりますが、最近は増加傾向が顕著なようです。
  平成29年4月~平成30年3月実績で、5,828件

       2. 既往のしわ寄せ
過去からの長期的な問題を引きずっており、対応できないことが原因で倒産をすることになります。
業績は悪いが、過去からの資金に余裕がある場合などに、よく見られます。 
   平成29年4月~平成30年3月実績で、1,025件

      3.      連鎖倒産
不況時に、製造業や建設業においてよくみられる倒産原因になります。
最近は、倒産原因としては増加傾向にありますので、予防措置などの注意が必要です。
   平成29年4月~平成30年3月実績で、415件

     4.      放漫経営
放漫経営を説明すると、経営者の能力不足や、ずさんな経営の管理体制,経営者一族の私物化などになります。
倒産原因としてはそれほど多くありませんが、中小企業においては原因となりやすい傾向があります。
   平成29年4月~平成30年3月実績で、404件

      5.     過小資本
会社法の改正により、出資金・資本金の下限が撤廃され、小資本で事業を開始される方が増えました。その結果、自己資本・資金不足により資金繰りが破綻するという倒産原因になります。
増資により、容易に回避できる倒産原因だともいえます。
           平成29年4月~平成30年3月実績で、381件

      6.     設備投資過大
利益を生むはずの投資が、過大であり過ぎたり、利益が計画を下回っ場合などに発生する倒産原因となります。
回避するには、経営計画の精査や、有利子負債の軽減等の対策が必要となります。
            平成29年4月~平成30年3月実績で、58件
   
      7.      信用性低下
得意先や取引先などから、信用を毀損してしまうことにより、取引が停止されたり、取引条件が悪化することにより倒産に至ります。
誤解や作為的に創出されることで、信用不安に至ることも珍しくありませんので注意が必要です。
   平成29年4月~平成30年3月実績で、45件

      8.     売掛金回収難
中小企業に多く見られる原因で、売掛金の回収が徹底されないために、資金不足に陥り倒産に至るパターンです。
最も容易に回避できる倒産原因だといえます。
         平成29年4月~平成30年3月実績で、32件
 
      9.     在庫状態悪化
販売計画の失敗などにより、在庫を過剰に抱えることで資金繰りが悪化して、倒産に至るケースです。
決算書上は黒字になることが多いので、在庫管理の徹底が必要です。
   平成29年4月~平成30年3月実績で、8件

10. その他
他にも、倒産に至る原因は様々に存在をしますし、複合的な原因による倒産も少なくはありません。また、最近の倒産原因として、『人手不足倒産』や『チャイナリスク倒産』などが増加しているのは、時代を反映しており、今後は定番の倒産原因になると思われます。
   平成29年4月~平成30年3月実績で、171件

以上が、中小企業白書による中小企業の倒産原因の分類になります。

倒産原因を知ることで、倒産の本質が具体的に判ります。

そして、倒産をしないために、何が必要なのかについても、見えてくると思います。

中小企業庁のホームページを見ていただければ、より詳しく知ることができますので、お時間のある時に、目を通されては如何でしょうか。

 

  詳しい内容は、ホームページをご覧ください,

          ↓

    トップ経営研究所 ホームページ

 

 

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