倒産の仕方・・・


私の父は税理士でしたが、何度か、顧問先の任意整理を実施しており、建設関係の顧問先の時には、私も手伝わされた経験があります。

私とは、任意整理の方法は全く違って、少し強引で無茶な方法になりますが、今振り返ると、税理士という資格がありながら、こんな任意整理ができたものだと感心をしますが、父親には目的がありました。

『倒産するにしても、綺麗な倒産にしなければならない・・・。』

これが、父親が任意整理に取り組むための目的であり、今の私の仕事のコンセプトにもなっているのです。

倒産に、綺麗もクソもない様に思われる方は少なくないと思います。

しかし、最近、話題になった『てるみくらぶ』や『はれのひ』などの批判を浴びた倒産劇を顧みると、こんな倒産をしては駄目だと思われる経営者も少なくないでしょう。

これらの倒産は、最優先に配慮をしなければならないお客様に対して、最悪の負担を掛けてしまい、従業員や取引先に対しての対応も放置し、経営者が自らの責任を野放図に放棄したのです。

経営者は、責任から逃げるためだけに計画な倒産を実施したのでしょうが、珍しいほどに汚い無責任な倒産でした。

これら2社は、計画倒産をしたのではないかと批判をする専門家も少なくありませんでした。

しかし、これは実学を理解していない的外れな批判で、自らを守るためだけに計画倒産をしたことを批判すべきだったのです。

批判されるべき汚い倒産には、以下の二種類があると思います。

1つは、無責任に経営を継続するだけ継続し、突然に何の計画性もないまま責任を放棄してしまう倒産。

もう1つは、経営者の利益だけを考えて計画された倒産ということになります。

社会的弱者である関係者を守るための計画を伴わない倒産ほど、悲惨で悪影響を及ぼすものはありません。

しっかりと、関係者に悪影響を与えないための計画を練ったうえで、倒産を実施するのが経営者の最後の責任であると思います。

 

では、綺麗な倒産とは、どのような倒産になるのでしょうか。

もちろん、関係者に悪影響を与えないために計画の練られた倒産ということになります。

綺麗な倒産を、具体的に表現するとすれば、

 1. お客様には絶対に迷惑を掛けない・・・

 2. 従業員の生活が成り立つようにする・・・

 3. 仕入先などの取引先が、連鎖倒産をしないように最大限の配慮を尽くす・・・

この様になると思いますが、私の場合は、事業を継続することもプラスしたいと思います。

これができれば、最高に綺麗な倒産ということになるのです。

 

実は、綺麗な倒産を実現するのは簡単ではありません。

大きな制約を受ける経営の厳しい状況下において、ある程度の隠密性を確保しながら、様々な対策をしなければならないのですから、なかなか大変な作業になると思います。

しかし、努力をすれば、綺麗な倒産は高い確率で実現できるともいえます。

そして、綺麗な倒産を実現できた結果は、関係者は当然のこと、経営者に対しても大きな恩恵を与えることになるのです。

簡単ではないからこそ、綺麗な倒産を実現すべく、経営者としての最後の責任を果たす意味があるのではないでしょうか。

綺麗な倒産とは、関係者に悪影響を与えないようにすること共に、経営者を含む関係者にとって、先につながる倒産になるということになるのでしょうか。

 

 

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