経営危機とは、先の見えない厳しくて不安定な経営状況に陥ることです。
そんな状況から脱却して、安定した収支を回復することが経営危機の打開ということになるのでしょう。
そうすると、経営危機打開の具体的な手段が見えてきます。
まずは経営改善をすることに始まり、返済猶予などを活用して資金繰りを確保する方法、別形態で事業を確保する方法、さらにはM&Aなどを活用し現経営形態を任意整理する方法などが考えられますが、やはり、経営改善を成し遂げることが、経営者にとってもっとも理想的な経営危機の打開方法であることは間違いないでしょう。
全てのご相談者にとって、まずは、経営改善に取り組むというのが理想だといえます。
ご相談者との初めてのご面談において、経営改善の可能性について心配をされるのは、当たり前なのかもしれません。
しかし、経営改善は必ず成功するものではなく、経営改善を検討する余地さえない事例も珍しくありませんが、心配されることはありません。
経営改善が出来ないからといって、経営危機の打開を諦める必要などはないのです。
他にも、経営危機を打開する方法はありますから、何も心配することはなく、無理して経営改善に取り組むこともありません。
状況によれば、経営改善を諦めた方が、良い結果を得られることも珍しくないのですが、やはり経営改善に執着されるお客様は少なくありません。
専門家に相談をすれば、経営改善は簡単に成し遂げられるものだと捉えておられるようなのですが、現実的に経営危機に陥った状況からの経営改善は、そんなに簡単なものではありません。
あるお客様が、私の相談料が安すぎると言ってくださいました。
他の事業再生の専門家のサイトを確認しながら、もっと相談料をいただいて、経営改善に注力して成功率を上げればどうかと言われるのです。
そのサイトを覘いてみると、たしかに、経営改善は難しくなく、簡単に成功できるような内容になっていますが、何と、経営改善をするための顧問料が30万円となっています。
ご紹介していただいたお客様は、これだけの顧問料をいただけるのなら、コンサルタントも経営改善に頑張って、成功率も上昇するだろうと言われたいようです。
しかし、これは違うと思います。
これだけの顧問料を支払える方は、私の顧問先にはおられません。
毎月30万円の顧問料を払えるというのは、まだまだ資金的には余裕があるという事であり、経営危機という状況に陥っているとはいえず、勘違いした経営の不安に怯えているだけではないでしょうか。
判りやすく表現をすれば、本当に経営改善が必要な状況に陥ってはいないということであり、経営改善は出来て当たり前だといえるのでしょう。
私のご相談者とは、置かれている状況が全く違うのです。
我々のお客様は、そんな生易しい状況の方はおられず、事業や人生を見失うかもしれない方がほとんどです。
月に5万円の顧問料さえも支払うのが簡単ではなく、初回ご相談料の20,000円の支払も難しい方が少なくありません。
そんな、現実的に経営危機に翻弄されている事業者が、簡単に経営改善を達成できるものではないでしょう。
実際の数値として、全てのご相談者の中で、経営改善に取り組まれる方の割合は75%程度でしょうか。
ただし、その中には、経営改善には取り組むが、同時に事業の承継や整理等も視野に入れて準備を進める方が60%程度おられます。
したがって、純粋に経営改善だけを目指して取り組まれるご相談者は15%程度ということになるのでしょうか。
この数値をどう見るかは難しいところですが、破綻か経営改善かという天秤秤に乗った事例での数値になりますから、けっして低い数値ではないと思います。
経営危機の打開において、経営改善が難しい状況でも、何も心配することはありません。
経営改善以外に、方法は存在し、落し処は違っても、必ず経営危機は打開できるものなのです。
したがって、経営改善に無理に執着しすぎて、最悪の結果を招かないようにすることも大事でしょう。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
↓
↓ランキングです クリックして応援してください
人気ブログランキングへ
ランキングです クリックして応援してください
↓