ひとくちに金融機関といっても、様々な種類があります。
同じ地方銀行でも、それぞれに考え方や対応に特徴があり、債務者への対応も異なり傾向も存在します。
我々、中小零細事業者は、経営を維持するためには金融機関の協力が不可欠ですから、お取引を願う金融機関について、事前にしっかりと特徴と傾向を理解しておくことが大事なのかもしれません。
しかし、ここ数年、金融機関も随分と変化してきているといえますので、取引に当たっては十分に注意をする必要があると思います。
金融機関と取引をするとき、その金融機関について情報を得る必要があります。
どんな金融機関なのかを、ある程度把握をしておかないと、こちらの要望に合った対応など望めないからです。
そんな金融機関の特徴を知るうえで、都市伝説のように語られている標語がありますので、ここでご紹介をしたいと思います。
『融資に積極的な金融機関は、債権回収が厳しい・・・』
この標語は、正しくその通りだと思います。
金融機関も厳しい生存共存に晒され、常に勢力拡大を図って、ドンドンと融資を実行する金融機関が少なくありません。
こんな金融機関は、必ずといって債権回収の姿勢も厳しいと言えます。
事業の維持や経営者の人生などお構いなしに、優先的に債権回収を図り、いつまでも諦めようとしない傾向があります。
逆に、融資に慎重な金融機関は、債権回収の姿勢も緩い傾向があります。
人権を無視した無茶な回収などは珍しく、融資先の都合を配慮する傾向が存在するといえるでしょう。
融資に積極的な金融機関は、与信が緩いから、不良債権の発生が多くなり、損をしないために債権回収を厳しくする。
融資に慎重な金融機関は、与信が厳しいから、不良債権が発生しにくいので、債権回収の必要性が低いということになります。
この傾向があるから、バランスがとれているのであり、理屈があっているといえます。
『金融機関の規模と、利率は反比例する・・・』
昔から、規模の大きな銀行は借入の利息が低く、信金信組などの小規模の金融機関は利息が高いと言われていました。
これは、傾向として、間違いなく事実だったといえます。
しかし、最近は、ゼロ金利政策のせいか、信金信組の利率も低くなり、地方銀行などより低い利率を提示する場面も増えてきたようです。
プロパー融資で、頑張る信金信組も少なくありませんから、協会の保証付き融資を勧める銀行よりも、保証料を合わせれば低い利息ということにもなるのでしょう。
この標語の傾向は、最近は崩れてきたといえるでしょう。
『金融機関の規模と、融資先への面倒見は反比例する・・・』 昔、都市銀行は、何かあれば手の平を返すと言われていました。
その代表が、昔は住友銀行であり、少し前はりそな銀行だったといえるでしょう。
他の金融機関が融資姿勢を厳しくする中で、最後まで信金信組は融資への姿勢を維持していたものです。
都市銀行から逃げ出し、気が付けば、信金信組だけがお付き合いをしてくれているというのは、現在でも、同じ図式なのかもしれません。
りそな銀行などは、今でも、逃げ出す前に手の平を返して、徹底的に貸し剥がしなどの債権回収をしていきます。
他のメガバンクも、外形上は無茶な姿勢を見せないようになっていますが、手の平返しは昔のままだといえるでしょう。、
『企業規模により、融資額は変わる・・・』
たしかに、昔は、この様な傾向があったように思います。
大きな運転資金は銀行に依頼し、当座の資金繰りは信金信組に相談するというのが一般的だったといえるでしょう。
最近は、信金信組も、億単位の大きな融資にも前向きに取り組んでおり、銀行に見劣りしなくなったように思います。
たしかに、上場企業並みの大きな融資額なら、大手銀行に依頼することになるのでしょうが、中小企業における一般的な融資であれば、信金信組も同レベルの戦いをできるようになってきたといえます。
企業規模といっても、京都中央信金など、へたな地方銀行より大きいのですから、もはや、融資額についての垣根は無くなったといえるのかもしれません。
特徴や傾向を理解すると、金融機関との付き合い方が見えてくるのではないでしょうか。
様々な経営状況をシミュレーションすると、どんな金融機関と付き合うべきかということも見えてくると思います。
そう考えると、メガバンク,地方銀行,信金信組 各一行と付き合い、状況に合わせて使い分けるというのが、正解だといえるのでしょう。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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