年頭に、再確認・・・


仕事のことは忘れ、のんびりとお正月休みを過ごされたでしょうか。

責任ある経営者といえども、健全な心身は維持するために、お正月休みぐらいは仕事のことを忘れ、少しは気を緩めて明日からの鋭気を養いたいものです。

経営者として、上手くストレスを発散するというのは、不可欠な資質だといえます。

十分にリフレッシュした状況で、これから1年、しっかりとした経営の舵取りをお願いいたします。

 

日常の世界に戻ると、途端に、厳しい現実に晒されるのではないでしょうか。

少しでも経営に不安を抱く経営者であれば、その現実とのギャップは衝撃的とさえいえるのかもしれません。

しかし、経営者として逃げるわけにはいかず、様々な懸案に真正面から取り組み戦い抜かなければなりません。

その中でも、中小零細事業者の命綱ともいえる金融機関との対応は極めて重要であり、資金繰り面において、金融機関と上手く付き合えるかが死活問題となりますから、失敗するわけにはいきません。

今年も事業を守り抜くために、まずはそんな金融機関との基本的な対応方法について再確認してみたいと思います。


最近は、ご存知のように金融機関も、様々な面で顧客への姿勢を変化させ始めていますが、基本の対応方法は変わらないでしょう。

相手が、どんな金融機関であろうとも、どんな状況であろうとも、対応すべき基本方法は共通しているといえます。

まずは、基本の基本になりますが、相手となる金融機関の立場になって考え検討してみることです。

こんな相談やお願いをされたら、私ならどう捉えるのだろうと、金融機関の立場に立って考えて検討し、それをベースに交渉に臨んでみてください。

交渉相手の対応を読んだうえでの対応になりますので、おのずと想定に沿って答えは導かれ、成功率は大幅に向上するものだと思います。


次には、交渉相手である金融機関には、当然に、丁寧で誠意のある姿勢を徹底して示さなければなりません。

大人の理屈になりますが、金融機関に対しては、けっして対等などと考えることなく、下から丁寧に対応するのが、良い結果を導くポイントだといえます。

腹の中では、どの様に思っておられても結構ですが、姿勢としては丁寧に誠意をいっぱいに徹してください。


他に抑えるポイントとしては、金融機関を信頼している姿勢を明確にすることが挙げられます。

交渉相手の金融機関だけを信用しており、その対応次第で、事業は大きく左右されてしまうぐらいの意思を伝えてもいいのでしょう。

同時に、こちらの情報もオープンにしなければなりません。

経営や資産・債務に関する情報について、出し惜しみをしたり、隠そうとする姿勢は、不信感を持たれることになります。

実際にどこまでの情報を提供するのかは別として、姿勢としてはオープンにするのが鉄則だといえるでしょう。

強かな金融機関の信用を得ようとすれば、こちらは全幅の信頼を置いている事実と、全ての情報を包み隠さずに提供していることを基本にしなければなりません。


また、経営者の姿勢についても、明確にしておく必要があります。

金融機関は、経営者の姿勢へのこだわりが強く、経営に対する考え方や、今後のビジョン、指導力なども評価されますので、経営者の責任として具体的に伝え、理解を得る努力も不可欠になります。

いかに不信感をもたれることなく、信用を得ることが出来るのか、これが金融機関との対応における共通のポイントだといえるでしょう。

 

健全経営時においては、ご説明をしたような基本のポイントを押さえればよいでしょうが、返済に問題がある場合などにおける対応は、さらなる留意が必要です。

リスケジュール(返済条件の変更)などが絡む場面になると、金融機関は不信感を前提に対応してくることになります。

ただでさえ金融機関に信用を得るのは難しいのに、この不信感により、交渉はさらに困難になりますので、今まで以上の誠意ある対応が必要なのです。

その誠意には、絶対に金融機関に迷惑はかけないという経営者の強い意志も含めれば効果的でしょう。

また、誠意だけではなく、経営者のビジョンや今後の経営動向については、大風呂敷を広げるぐらいの気持ちで説明することが求められます。

けっして騙すのではなく、経営者の熱意を、どれだけ具体的に表現し、伝えることができるかということなのです。

この様な環境を整えたうえで、金融機関に、経営の現状を認識してもらう作業に移ります。

将来、業績は回復し向上も望めるが、現在は業績や資金繰りに厳しいものがあり、経営改善に取り組んでいる最中であるという現状を理解してもらうのです。

そして、現状を理解してもらうことにより、将来は事業も再生して約束通りに弁済できるが、今は厳しいので協力をして欲しいというお願いをすることになります。

これだけの手続きを踏むことにより、金融機関も聞く耳を持ってくれて、対応はスムーズになるのです。

 

中小零細事業者は、金融機関と、上手にお付き合いをしなければなません。

そのために、金融機関の考え方や性格を理解したうえで、流れに乗った対応をしてください。

逆らうのではなく、意を汲んだスムーズな姿勢を示すことにより、対応は前を向いて流れていくのでしょう。

慇懃無礼という言葉がありますが、これは金融機関との対応の基本を表現したような言葉であり、実際はどうであれ、丁寧で誠意ある対応を心掛けてくださいという意味になります。

 

 

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