今年のお正月休みは、どうやら長いようです。
1月4日は、役所の仕事始めであり、昔は多くの会社も初出にしていました。
私も、4日に初出の癖が抜けず、今年も気を引き締めて会社に向かいましたが、今年はアベノミクスの好景気のせいか、街中はまだまだのんびりと、お正月のままでした。
お陰さまで、ゆっくりとした初出になりましたが、今年もこの好景気は続くのでしょうか。
今年は、難しい景気になるのかもしれません。
一昔前であれば、タクシーの運転手さんかクラブのホステスさんに聞けば、ほぼ景気は掴めたものでしたが、今では通用しなくなっています。
環境や構造が大きく変化した現在においては、経営危機コンサルタントである私の仕事は、景気の指標になるかもしれません。
私の仕事は、経営の厳しい経営者がお客様ですから、景気に大きく左右されてしまいます。
もちろん、普通の事業とは動向が真逆であり、世の中の景気が良ければ仕事は減り、世の中の景気が悪ければ忙しくなります。
他人の不幸が、商売の糧になる、因果な商売だといえるのかもしれません。
そう考えると、昨年は凄く景気が良かったのか、暇な1年でした。
この仕事を始めて16年目になりますが、ひょっとすれば最も落ち着いた1年だったかもしれません。
それほど、日本経済は好景気であったということになるのでしょうが、秋頃から、少しだけ流れが変わったようにも感じます。
経営改善により業績を回復させてきた複数の顧問先が、その勢いを落としてしまいました。
新規のお問い合わせが増えてきたのも秋頃であり、明らかに、流れが変わったように感じます。
たしかに、アベノミクス景気は凄いといえるのでしょう。
これほど成功した官製景気は、世界的にも類を見ないのではないでしょうか。
この景気はまだまだ続くという論調は多く、株価についても、強気の姿勢をとる専門家がほとんどです。
しかし、果たして本当にそうなのでしょうか。
この官製景気は、根拠のない景気なのではないでしょうか。
史上類を見ない低金利政策と金融緩和によりマネーが市場に溢れたことにプラスし、世界的好景気による相乗効果が、アベノミクス景気を現出させた原因と考えられす。
具体的な景気創出のむ根拠として挙げるとすれば、経済構造の激変により、新需要の創出ぐらいしか見当たらず、景気の根拠が希薄なのです。
要は、政府が政策的に創出した、根拠のない好景気だということになります。
基礎のない、浮かれた景気であり、何か問題があれば、たちまち崩壊するかもしれないリスクを背負った景気だということなのです。
そして、影響を与えるかもしれない様々な問題が、現実的に芽吹いているのではないでしょうか。
中国の実体経済問題,北朝鮮リスク,アメリカの金融緩和からの撤収などは、いつ爆発するかもしれない外因です。
そして何よりも大きな問題は、膨大に膨れ上がった債務と、それを大きなリスクにしてしまう金利上昇だといえるでしょう。
現実的に、現在の経済環境は、バブル崩壊やリーマンショック直前と似ているとも言えます。
既に、不動産は、投資利回りの確保が維持できなくなり、引き上げが始まろうとしています。
そして、世界的なヘッジファンドなどは、市場への対応を見直しだし、専門家は、この好景気の終焉を視野に入れ始めています。
2018年は、まずは、景気に浮かれることなく、この事実を認識し、地に足の着いた経営を維持することを心掛けるべきではないでしょうか。
ひょっとすれば、既に、誰がババを掴むかという状況に入っているのかもしれません。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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