経営者の奥様は、看護師をされています。
その奥様が、『看護師は、離婚が多い・・・』と言われます。
看護師は、収入が安定していて、60歳を過ぎても働けるので、自らの収入だけで生活に苦労することはなく、旦那の収入に頼る必要はないそうです。
しかも、看護師の旦那さんは、夫人の収入を当てにするような方が多いのも特徴だそうで、結婚に価値を見いだせないというのが看護師なんだそうです。
ご相談者のご要望で、ご自宅にお伺いして、奥様とお話をさせていただく機会がありました。
今後の事業展開において、資金繰りをはじめとする様々なポイントにおいて、奥様の協力を仰ぐために説得をして欲しいということでの訪問でした。
ご相談者であるご主人は、事業面においては既に奥様からの信用を喪失されており、まともに話を聞いてくれないので、代わりに説明をして欲しいということだったのです。
しかし、結果としては、奥様を説得することはできませんでした。
私が想定していた以上に、奥様は、ご主人であるご相談者を信用されておらず、最初から聞く耳をお持ちでなかったようです。
お話をしたその場では、経理の責任者も同席されておられたので、一応は話を聞いていただき、検討するというご返事もいただきました。
上手くいったかなと思って帰りましたが、その後すぐに、直接に奥様から私の携帯に電話がありました。
その電話が、最初にご紹介をした『看護師は、離婚が多い・・・』という言葉で始まったのです。
奥様の看護師仲間は、自分の貯金を、ご主人の仕事や浪費のために消費してしまい、結果として離婚されている方が多いのだそうです。
しかも、この奥様は、事前にお聞きしていたよりもはるかに多い、3500万円という貯金を、直ぐに返すからという約束の下でご主人に貸しておられたのでした。
結果、1円の返済もないまま約束は守られず、今回は私を使って、また貯金を貸付してほしいと言ってきたのですから、奥様としては納得できなかたのでしょう。
『看護師は、離婚が多い・・・』という言葉は、様々な意味にとれますが、今回は明確です。
『私は、いつ離婚してもいいのですよ。 これ以上、無理を言うなら、離婚しますよ・・・。』
この様な意味にしかとれず、第3者の私としては、この件についてはこれ以上お話を進めることなど出来るはずもありません。
その電話では他に、今後の資金繰りや、事業の再生の可能性について確認をされただけでしたが、その当日の夜に、ご主人からメールが入りました。
奥様は、ご主人への貸付を、正式に断られたそうです。
奥様は、全てを理解されていたのでしょう。
我々のコンサルティングでは、経営者の奥様は重要なポジションを占めています。
資産の保全という手続きにおいては、債務関係の資産について、ほとんどを奥様の名義にすることになります。
事業を継続的に引き継ぐ第二会社においても、その発起人や出資者は、多くの場合は奥様です。
したがって、過去の負債はご主人か担当して処理し、未来への資産は奥様が担当するという形態を選択することになります。
経営危機を打開するにおいて、経営者の奥様は、必要不可欠で、唯一無二の存在だといえるでしょう。
具体的な対策に取り掛かる経営者に対して、冗談混じりで、今後の事業継続のポイントは、奥様を大事にされることですとご説明します。
冗談に聞こえるかもしれませんが、これは本心であり本当のことなのです。
経営危機を打開するにおいて、奥様という存在は、とてつもない武器だといえます。
そんな奥様に、『看護師は、離婚が多い・・・』といわれたのですから、よくよく考え直さなければなりません。
そういえば、私の家内も看護師でした。
まずは、我が身からということですね・・・。
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