中小零細企業の経営状況には、大きな浮き沈みが見られます。
そして、会社の浮き沈みに合わせて、経営者の人生や生活も激変することになります。
中小零細企業の経営者は、会社の経営状況に合わせて、生活を見直さなければならないというのが宿命です。
最近になって気付いたのですが、経営改善が順調な会社には、経営者の環境変化に合わせた切り替えが上手いという共通点があるようなのです。
恥ずかしながら、この歳になって初めて、お金を使わないと、お金が減らないことに気付きました。
お金を使わないと、財布に入っているお金がいつまでも減らないのです。
こんな素晴らしい事に、何故、今まで、気付かなかったのかと後悔している還暦直前の親爺なのですが、多分、幼稚園時でも判っている事なのでしょうね。
私の家には、私の母親と家内の母親が同居をしている状況なのですが、二人とも高齢で認知症を患っており、家内一人では面倒をみるのが大変なので、最近はできるだけ早く帰って、手伝う様にしているのです。
そのため、会合への参加も減らし、外食や飲み会などのお誘いもお断りをするようになったのです。
まぁ、大変ですね・・・と、周りの人からは言われるのですが、ポイントでトイレの対応などの介護の手伝いをするだけで、付きっきりではありませんし、何よりも自分の母親のことですから、大変なことではありません。
それよりも、出歩かなくなったことで、お金を使う機会が随分と減って、財布に入っているお金がいつまでも減らないことが驚きであり嬉しいのです。
こんな簡単なこと、もっと早く気づいていれば、子供の学費の心配もなくなり、老後の不安もなかったのかもしれません。
しかし、ここで気付けて良かったのだとポジティブに捉え、この姿勢を継続していかなければと思っています。
今までは、『金は天下の回り物』という様に、経済を活性化させるために、適切なお金は使わないと駄目だと考えていました。
経済人の端っくれとして、経済活動に寄与しなければならないと、自分を納得させてお金を使っていた面もありました。
これらは、全て、言い訳でしかなかったのでしょう。
環境の変化に合わせて、気持ちの切り替えが出来てなかっただけだと思います
儲かってもいないのに、手元に資金が少しでも出来ると、気持ちが緩んで後先も考えずに、無駄にお金を使っていただけなのです。
経営危機対応のコンサルタントとして、本当に恥ずかしい限りです。
実は、経営危機の場面で、環境の変化に合わせて、気持ちの切り替えが出来ずに失敗された経営者の事例を、嫌になるほど見ているのです。
FXやオプション,先物投資等で儲けて、それが癖になって、会社の資金を使い込んでまで投資し、失敗して資金繰りを悪化させた様な事例があります。
資金繰りが悪化し、従業員の賞与も出せない様な状況なのに、経営者は高級外車に乗るなどいつまでも贅沢な生活を維持し、それに従業員がモチベーションを維持できなくなり、経営破綻した企業など珍しくもありません。
資金繰りが厳しくなって、先祖伝来の土地を売って資金化し、それで資金繰りが一時的に楽になりましたが、余剰資金を経営者の贅沢な生活に充当させ、すぐに本業の資金繰りを悪化させた事例もあります。
とても、新規融資など受けられない厳しい経営状況において、想定外の融資が受けられて、経営改善に取り組める資金が確保できたのに、運転資金に充てんしてしまい、結果として破綻してしまった事業者も少なくありません。
手元に余剰資金を確保し、資金繰りが楽になると、経営者は気が緩むものなのでしょう。
望外の金は残らないと言いますが、想定外の臨時収入や大き過ぎる余剰を確保すると、大金を目の前にして感覚が狂ってしまうものなのかもしれません。
今までの、資金繰りなどの苦しみから、一気に解放される資金が確保できたのですから、二度と苦しむことがない様に資金を活用すべきでしょう。
ところが、環境に合わせた正しい切り替えなど出来ずに、潤沢に資金があるという勘違いに感覚が麻痺されてしまうのです。
その結果、最後のチャンスを活かせず、最悪の結果を招くことになるのかもしれません。
任意整理をすると、多くの場合において、最終的に予想外の資金が手元に残ることがほとんどです。
この残った資金は、人生を再出発させる、最後の貴重な資金になります。
当然に、この資金を、無駄に活用することなど出来ないのですが、今までの苦労から解放され、想像もしない資金が手元にあることを勘違いして、使ってしまわれる方も少なくありません。
その結果の、その後の人生は、悲惨な厳しい人生にしかなりません。
こんな失敗をしないために、気持ちの切り替えが大事なのです。
たとえば、今までの金銭感覚を一桁上げて、1000円を使う時に、10000円を使うような感覚にすればいかがでしょうか。
多分、財布の中身が減らないことに、驚かれる様になるのではないでしょうか。
環境が変われば、それぐらいの感覚の切り替えが必要なのかもしれません。
・・・・今回は、第2会社については休憩で、次回より再開させていただきます。
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