第2会社と出資と役員・・・


第2会社の設立において、『資本』と『役員』の選定は簡単ではありません。

『資本』,『役員』は、第2会社を設立するとき、後々で問題にならないように、絶対に外せないポイントになります。

第2会社 = 旧会社として、債権者から追及をされないように、旧会社を連想させない『資本』,『役員』にするため、様々な条件に留意しながら選定することが大事なのです。

 

第2会社を設立するうえにおいて、『名称』,『所在地』は、実際の第2会社のオーナーである旧会社の経営者が、自らの意思だけで決定をすることができます。

しかし、『資本』,『役員』については、自らを該当させることかできず、相手のある作業になりますから勝手に決められません。

しかも、資本を持つことや役員になることは、全くリスクがないわけでもありません。

したがって、様々に配慮をしながら、周到に準備を進める必要がある作業なのです。

 

『資本』,『役員』を選定する作業の前提として、その意味について再認識をしてください。

資本は、第2会社の所有・支配を意味します。

役員は、第2会社の経営を担当し、顔となります。

そして、一般的な話として、会社の役員が誰なのかは、商業登記簿謄本などを調べれば簡単に判ります。

しかし、資本については、第2会社の税務申告書でも見ない限り、調べるのは簡単ではありません。

この意味に合わせて、資本と役員をどうするかを考えたいと思います。

 

資本については、第2会社の所有・支配をすることになりますから、絶対に信頼できる方を選定しなければなりません。

第2会社とはいえ、実際は旧会社の経営者がオーナーとして、事業を承継・維持するためのものですから、所有・支配を確保し続けることのできる選定が必要でしょう。

資本について選定した方に、もしも裏切られれば、せっかく苦労して成立し事業も移管した第2会社を、全てを失ってしまう可能性があるのです。

資本についての所在は調べにくいのですから、理想は、苗字の違う信頼すべき身内ではないでしょうか。

お嫁に行ったお姉さんや妹さん、奥さんのご実家の兄弟などが、最も適しているように思います。

その様な適任者がいなければ、苗字が同じ身内か、絶対に信頼できる知人ということになります。

ただ、知人にお願いする場合は、資本の所有について、実際は旧経営陣にあるという何らかの根拠を担保しておく必要があるでしょう。

番頭さんが独立した形で第2会社を運営する場合でも、資本については、できれば番頭さんなどは避けた方がいい様に思います。

 

役員については、資本と比べると対象となる範囲は広がります。

よく、旧会社の番頭さんが独立するパターンを見受けますが、現実の社会でも珍しくない物語ですから、第2会社の役員として整合性が取れやすいのです。

経営方針が合わないという理由で、独立されるのもいいでしょう。

場合によれば、喧嘩別れでもいいのかもしれません。

第2会社の設立や運営に至る物語さえ、しっかりと確保することができて、それを事実として周知させるぐらいに、周到に用意することができれば、役員の対象は広がります。

旧会社の番頭さんや従業員でもいいでしょう。

後継者となるべきだった息子さんでもいいと思います。

できれば、身内は避けた方がいいかもしれませんが、物語さえ確保できているならば対象になるでしょう。

ただ、役員(特に代表取締役)をお願いする方には、第2会社が借入をするときに、保証人になる可能性があることを理解しておいてもらってください。

 

過去に、多数の第2会社の設立・運営に関与させていただきましたが、その中でも、色んな裏切り劇に遭遇しています。

旧会社の経営者が、絶対に信用できるからとお願いした方が、第2会社が順調に推移しだすと、手のひらを返した態度で第2会社を私物化されたりするのです。

今後の安心を確保するための第2会社ですから、不安に変わらないために、資本と役員は違う方にお願いするなど、しっかりと理屈を理解して事前の対応を進めてください。

 

 

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