経営危機は考え方次第・・・


商売人はゲンを担ぐことが多く、私も、毎年、『戎さん』にはお参りをしています。

今宮戎に、新年の1月10日にお参りして商売繁盛を祈願し、毎年同じパターンで行動するのが、私のゲン担ぎなのです。

今年も、今宮戎は相変わらずの大盛況で、大阪の商売人には欠くことのできないゲン担ぎなのかもしれません。

参拝されている商売人は、笑顔の方から陰りの表情の方までこもごもで、それぞれのお仕事や経営環境を背負って商売繁盛を祈願されているのでしょう。

 

今宮戎は、関西の商売人が押し掛け、今年も大賑わいでした。

私も、一応は商売人ですから、毎年、今宮戎にお参りをしています。

ゲン担ぎの恒例行事として、戎さんにお参りを始めてから何年になるでしょうか。

仕事を一通り覚えた25歳の頃からお参りしていますから、35年ほどになるのだと思います。

以前は、事業の後継者として同じ様な立場にある友人二人と、景気の良い時も悪い時も、同じメンバーで同じパターンで、戎さんに商売繁盛を祈願してきました。

戎さんに祈願しているから、商売が繁盛すると信じている訳ではありません。

戎さんにお参りしないと、不安にはなるかもしれませんが、あくまでもゲンを担ぐためにお参りを続けているのです。

 

任意整理をするしか方法が残っていなかった15年前も、1月10日には、通年通りに今宮戎にお参りをしました。

商売繁盛の神様にお参りをしたのに、商売は倒産をしたのですから笑い話になるのでしょうか。

ある経営者も、同じ様な話をされておられます。

毎年恒例の戎さんのお参りから、会社に戻ってすぐに、経理の担当者から資金繰りが破綻直前であることを知らされたそうです。

経営者は、戎さんにお参りをしたのに、何の役にも立たないと盛んに愚痴をこぼされました。

しかし、資金繰りについても、即座に具体的な対応に取り掛かられ、無事に切り抜けることが出来たそうです。

あのタイミングで、資金繰り破たんの危機が判ったから、何とか間に合って打開することが出来たのかもしれません。

あのタイミングを逃せば、資金繰り破綻どころか、経営破綻に陥っていたかもしれないのです。

今では、あのタイミングを教えてくれたのは戎さんであり、戎さんのお陰で事業も健全に維持できていると、そう捉える様にしておられます。

私の場合も、同じことが言えるのでしょう。

毎年、今宮戎にお参りをして、任意整理をした年にもお参りをしましたから、今があるのかもしれません。

たしかに、任意整理はしましたが、当時の従業員は全員がスムーズに生活を確保できましたし、取引先も連鎖倒産など出すことなく順調ですし、第2会社は今でも健全に事業を続けています。

私自身も、任意整理を経験することにより、現在の仕事につながる勉強をする事かできて、15年に亘り会社再生・経営危機コンサルタントを続けられているのです。

戎さんにお参りをしたから、あのタイミングで任意整理をすることが出来て、順調に処理することができて、今につながっているのだと、そう捉えるべきなのでしょう。

 

お断りをしておきますが、けっして信心を推奨している訳ではありません。

結果に対する捉え方としての話であり、経営危機の全般において、この様な捉え方が大事だろうということなのです。

ネガティブではなく、全てをポジティブに捉えるべきなのです。

『この段階で判ったから対策が可能であった・・・』,『このタイミングだからこの程度の被害で済んだ・・・』、という様に、ポジティブに捉える事により、前向きに取り組むことが可能になるのではないでしょうか。

この程度で済んだという気持ちや、最悪の結果は回避できたと割り切ることにより、経営危機を打開して明日へつなぐことが出来るのだろうと思います。

経営危機の打開には、この様な捉え方が必要なのです。

 

今も、戎さんへのお参りを続けています。

35年前も、今も、風景は変わりませんが、参拝者は世相を映しているようです。

笹飾りの子宝・吉兆や、参拝者の表情が、その時代の景気を教えてくれるのかもしれません。

 

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