中小事業者の今年・・・


穏やかな天候に恵まれた、今年のお正月はいかが過ごされたでしょうか。

私は、この天候の様に穏やかな1年間であればいいなと思いながら、のんびりとお正月休みを過ごしました。

お正月休み中は、ダイエットの事など忘れ、おせち料理やお餅などを沢山食べて、お腹周りはあきらかに貫禄が増したようです。

今日から、日常に戻るわけですから、しっかりと気持ちを切り替えて取り組まなければなりません。

 

お正月の風景は、随分と変わってしまいました。

我々が子供の頃、当たり前であったお正月が徐々に変化し、現代のお正月になってしまっています。

私は、おせち料理が好きで、特に黒豆や数の子などは大好物で、非常にこだわりがあるのですが、おせち料理も変わってしまいました。

昔は、家庭で作るのが当たり前でしたが、最近は、購入するものという流れが当然の様になってきました。

私も、おせち料理は購入しており、夫婦共働きなど、環境の変化で仕方がないとは思いますが、あの家庭の味が忘れられないのは私だけではないと思います。

料理の内容も随分と変わり、今では洋風のおせち料理が好まれるようです。

日本のお正月のおせち料理が洋風?・・・私などは、日本風のおせち料理が当たり前であり、首をかしげたくなります。

その日本料理のおせちも、良く見ると、在るべきものがありません。

今年、購入したおせち料理には、なんと『芽だしくわい』と『昆布巻き』がなかったのです。

ご存知のように、おせち料理の中身には、それぞれに意味があり、『芽だしくわい』は出世を祈願するものであり、『昆布巻き』は子孫繁栄を祈る意味があり、欠かすことの出来ない食材になります。

二品とも、料理としてはあまり好きではありませんが、お正月に食べられないのはゲン担ぎの意味で残念です。

来年は、もっと吟味して選ばなければなりませんが、元日からスーパーマーケットが営業している現在において、おせち料理自体が必要ないのかもしれません。

 

一歩外に出ると、目に飛び込んでくるお正月の風景は、気付かぬうちに変わっていました。

子供の頃 (と、言っても、50年ほど前です)、玄関に国旗を掲げるのは、一般の家庭でも当たり前だったように覚えています。

ところが、このお正月は、公共機関や商業施設などは別として、一般のご自宅で国旗を掲げておられるところは一軒も見かけませんでした。

国旗どころか、しめ縄さえも飾っておられない家庭が少なくないのです。

母親に言われ、鏡餅を飾り、しめ縄を付けて、いよいよお正月だと実感し心躍らせたものですが、今では、初老の感傷に過ぎなくなったのかもしれません。

冬休みの絵には、鏡餅やしめ縄と共に、羽子板やコマ回しで遊ぶ子供達が定番でした。

しかし、ここ何年も、羽子板やコマ回しで遊ぶ子供達など見かけません。

今は、『お正月には凧あげて・・・』の、あの凧あげさえも全く見かけなくなったのですから、文化としてのお正月の風景は、根本的に変わってしまったのでしょう。

この変化を理解し、これからのお正月をしっかりと楽しむべきなのかもしれません。

 

今年の、中小零細事業者の経営環境を考えるうえで、『変化』というキーワードは欠かせないように思います。

経営者として、変化をできるだけ早く掴み、その変化に適応した対応が求められる1年になるのではないでしょうか。

政府が、中小企業対策となる政策を、護送船団方式の支援政策から、選択と淘汰を前提に新陳代謝を図れるように、政策を変化させているのです。

政策を変化させた前提は、アベノミクスにより、景気は回復しているという、訳のわからない根拠です。

我々の実感としては、確実に昨年下半期より消費意欲は低下し、景気は悪化を始めているのですが、政府は、景気を回復していると捉え、その方向性に沿った政策を実施しているようなのです。

景気減退期に、景気回復期の政策を実施するわけですから、この変化には注意をする必要があります。

特に注意すべきは、資金繰り対策です。

中小零細事業者の資金繰りは、信用保証協会の保証付き融資に負うところが大きいのが現実です。

民間の金融機関が、なかなか融資を実行してくれない状況においても、信用保証協会の保証付き融資が可能であるから、中小零細事業者の資金繰りが確保することができたといえます。

ところが、本ブログでも、何度かご報告したように、信用保証協会の制度が根本的に見直され、簡単に保証を受けられなくなる流れになっているのです。

本格的な見直しは来年以降になるようですが、細かいところは既に変化をし始めており、新規融資や返済猶予の面において、今までと違った対応が見られるようになっています。

この信用保証協会の変化を見逃せば、中小零細事業者の資金繰りは窮地に陥る可能性がありますから、しっかりと変化を把握してください。

今年は、資金繰りが、今までよりも難しい1年になるかもしれない経営環境ですから、この変化をしっかりと受け止め、変化に合わせたスムーズな対応をすることが大事でしょう。

 

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