経営危機に陥って、これからの取組みをどうするのかは、どんな立派な経営者であろうとも悩むところです。
経営改善をして、再生に取り組むのか・・・。
事業の継続を諦め、整理をするのか・・・。
両極の選択肢の範囲において、究極の判断を迫られることになるでしょう。
再生を目指して経営改善に取り組んでも、必ず再生できるものではありません。
確率で言えば、結果として失敗することの方が遥かに多いのでしょう。
だからといって、事業の継続を諦めて、整理を選択するというのも簡単ではないと思います。
本当に事業の継続が不可能なのか、その判断は難しいですし、経営者としてはなかなか整理を決断できるものでもありません。
究極の決断を迫られる場面ですが、従業員等の会社関係者や自分の今後の人生が左右される決断なのですから、躊躇して当然なのです。
できれば、そんな決断はしたくないでしょうが、まさしくその通りであり、決断をしない方が良いのかもしれません。
言い換えれば、無理して決断をする必要はないということになります。
経営改善や再生や整理や破産やなどと考えるのではなく、方向性を決めつけずに、フレキシブルな対応をしてはいかがでしょうか?
この様に、経営危機に陥ると、今後の選択に翻弄されることになりますが、その原因は、選択するための根拠が把握できないからということになります。
本当に正しい経営状況が判っており、選択肢についての理解も十分にあれば、選択に悩むことなどないと思います。
しかし、現状の正しい経営状況を把握するのは難しく、その結果として、適した正しい選択が出来ないということになるのです。
経営危機と一概にいっても、まだ軽傷なのか、それとも重傷なのかによって取組みの方向性は変わるでしょうし、置かれている環境や業種などにより今後の展開も変わることになります。
したがって、多くの場合は、選択をするための根拠は不明確なまま、取組んでしまうことになってしまいます。
間違いのない経営状況の把握が出来れば、無駄のない選択ができるのかもしれませんが、正しい経営状況を把握するのは簡単ではありません。
専門家に相談しても、明確な答えはなかなかもらえないでしょうし、複数に相談すると全く違った選択を勧められることも珍しくありませんから、余計に選択に悩むことになってしまいます。
一刻の猶予も許されない状況で、答えの出ない選択に悩んでいては、状況を悪化させることになってしまいますから、考え方の方向を切り替えてみてはいかがでしょうか。
無理して、選択をするのではなく、選択をしないのです。
白黒をはっきりつけるのではなく、白も黒も可能性を残しておけば、いつでも転換ができることになります。
経営者の願望としては、当然に経営改善をして再生を目指したいでしょうから、経営改善には最優先に取り組んでください。
事業は、整理をするよりも継続する方がいいのに決まっていますから、難しく考えずに、選択肢としてチャレンジしていくのです。
明日、資金繰りか破綻して、不渡りにでもなるのであれば別ですが、少しでも可能性が残されているのなら、チャレンジしないと後悔することになります。
チャレンジというよりも、選択肢から切り捨てずに残し置くと言った方が正しいのかもしれませんが、事業として継続できる可能性が少しでもあるのなら、まずは再生を目指した経営改善に取り組むべきだと思います。
それでダメなら、整理に取り組むだけの話であり、可能性があるのであれば、まずは優先順位の高い選択肢からチャレンジをするだけのことなのです。
ただ、経営改善だけに目を向けるのは危険があります。
万が一に、経営改善に失敗した場合に、次への転換がスムーズにできるように備える必要もあり、整理も視野に入れて準備をしておくのです。
準備をしない、突然の整理は、悲惨な結果になってしまいますから、経営改善に取り組みながらも、 同時に、整理の準備もしておくということなのです。
違う形態での事業展開の準備や、資産を予防的に保全することにより、どんな状況に追い詰められようとも、選択肢は存在することになります。
経営危機のコンサルタントとして、多くの経営改善の事例に接してきましたが、必ず再生ができるものでもありません。
また、資金繰りが破綻していようとも、整理を選択するしか方法がないというものでもありません。
可能性の大小はあっても、どんな状況でも様々な選択肢が必ず存在するのですから、答えを決めつける必要はないと思います。
都合よく捉えて、自分の人生にとって有利な選択と取組みをされてはいかがでしょうか。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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