竹中平蔵のブレーンが・・・


 

久しぶりに、この名前を見つけました。

 『木村 剛』、2010年に破綻した日本振興銀行の、元オーナー経営者です。

 あの小泉内閣の経済分野の司令塔であった、竹中平蔵のブレーンでもありました。

 その木村剛が、東京地裁より、39億6千万円の損害賠償を命じる判決を言い渡されたそうです。

 

商工ファンドという名前を覚えておられる方は多いと思いますが、これも破綻をした日栄と並び、あの悪名高き商工ローンの代表的な会社です。

 この商工ファンドが、違法な債権回収手法が社会問題化したために、2002年に商号変更したのがSFCGになります。

 SFCGと日栄、当時、この名前を聞くことさえおぞましく感じる事業者は少なくありませんでした。

 暴力的かつ強圧的で詐欺的な対応で、人を人と思わぬ債権回収手法により、資金繰りに苦しむ多くの事業者が、生活や人生を失い、果ては、命さえも失ったのです。

 彼らの行為は、違法スレスレというよりも、証拠さえあれば完全に違法であることを証明できるようなもので、平然と、多くの悲惨な結果を生み出しました。

 しかし、そんな彼らの栄華も、やはり、いつまでも続くものではありませんでした。

 過払い金返還請求や、取立の損害賠償訴訟が続く中で財務体力を落とし、更にサブプライムローン問題が発生し、続いてのリーマンショックでとどめを打たれました。

 そして、ここで日本振興銀行が登場です。

 資金繰りが極端に悪化したSFCGは、商工ローンとしての貸付債権を日本振興銀行に譲渡をしたのです。

 ただ、貸付債権を譲渡しただけではなく、その債権回収手法までも伝授してしまいました。

 

 

木村剛は、2004年に日本振興銀行のオーナーになりましたが、それは強固な関係のある竹中平蔵のプランに則ったものだったようです。

 バブル崩壊以降、長年に亘る不良債権問題を処理するとともに、間近に起こりうるサブプライムローンを想定した『金融再生プログラム』に基づいた、儲けのカラクリだったのでしょう。

 ご存知の様に、2002年に打ち出された『金融再生プログラム』は、木村剛がブレーンを務める、あの竹中平蔵の打ち出した政策ですから、その先に在る展開は当然に織り込み済みだったのでしょう。

 現実に、それまで赤字が続いていた日本振興銀行は、サブプライムローンの発生と歩調を合わせるように、黒字化をして収益を伸ばしていくようになります。

 『金融再生プログラム』の、正しくそのプログラムに則って、政策が作り出す好業績業態の真ん中で、大きなポジションを確保しました。

 金融機関として、収益に大きな影響を与える金融政策を、《竹中平蔵 – 木村剛》 ラインが作りだし、それに則って事業を展開するのですから儲からないはずはなく、個人的にお二人も随分と設けられたのではないでしょうか。

 

しかし、このお二人が儲けるのに反比例するように、債務者は窮地に追いやられることになります。

 債権者が、商工ローンから銀行に変われば、その債権回収姿勢は紳士的になって当然ですから、多くの債務者は債権譲渡を喜ばれたのではないでしょうか。

 ところが、日本振興銀行は、債権回収の手法までも、SFCGから伝授をされていましたから、喜んでいる場合ではなかったのです。

 もともと、日本振興銀行は、融資の姿勢は緩いが、債権回収の姿勢が厳しい典型的な金融機関でした。

 他行からは全て断られ、信用保証協会付きでさえ融資がおりない事業者にでも、売掛金等の担保があれば融資をするのです。

資金繰りに苦しんでいる事業者にとっては、本当に有難いタイミングでの融資になりますが、利息は驚くような高利になります。

 しかも、返済が滞るような状況になれば、本当に銀行なのかと疑いたくなるような、厳しい対応をしてくるのが常態でした。

 そんな日本振興銀行が、債権回収姿勢において悪名の高いSFCGのスキルを伝授されたのですから、まさに鬼に金棒ということになるのでしょう。

 当時の、私の相談記録を見直せば、頻繁に日本振興銀行は絡んであり、驚くような非人道的な債権回収事例が多く見られます。

 この、《竹中平蔵 – 木村剛》 ラインの儲けの集大成である日本振興銀行により、本当に多くの事業者が人生を失われたのではないでしょうか。

 

 

日本振興銀行の元オーナーである木村剛が、東京地裁より、39億6千万円の損害賠償を命じる判決を言い渡されました。

 判決の内容は、既に破綻状況であったSFCGからの貸付債権の譲渡において、150億円が回収不能であると判っていたにもかかわらず、取締役会で承認をして、会社に損害を与えたからということです。

 39億6千万円の損害賠償というのは、我々には膨大で非現実的な金額ですが、木村剛には払えるのかもしれません。

 しかし、《竹中平蔵 – 木村剛》 ラインが殺した事業者たちは、僅かな借入が返済できなかっただけなのです。

 そんな事業者の気持ちを考えれば、木村剛には、しっかりと償ってもらいたいと思います。

 

 

余談になりますが、2008年頃、私はブログで日本振興銀行に絡む特集をしていました。

 竹中平蔵 – 木村剛 – 日本振興銀行 – SFCGに絡む、色々な闇の部分について、実名を挙げながら事実を発信し続けました。

 当時は、ライブドアブログと楽天ブログを活用していましたが、そんな時、突然に楽天ブログが閉鎖されたのです。

 確認をすると、倫理上の問題があるからということですが、そもそも私のブログは倫理を無視した本音の話が全てですから意味が判りません。

 喰いさがって担当者に確認をすると、どうやら竹中平蔵や日本振興銀行に絡む内容が不確定で無責任な内容だからということなのです。

 ブログに載せた内容は、後日において全て事実であったことが判明していますし、竹中平蔵や木村剛は公人ですから、実名を挙げて批判をしても問題はないでしょう。

 いったい、どんな理由で閉鎖をされたのか判りませんが、楽天オーナーの三木谷さんが裏で竹中平蔵たちと組んで、大儲けでもしたのかと思ってしまいます。

 ブログのポジションを考えれば、楽天ブログの対応は間違っていたと思います。

 ブログは、自発的に見に行かなければ、見られないものなのです。

 最低限のルールは必要ですが、読みたい人だけが読めるものですから、もっと自由な発信手段として活用を許すべきではないでしょうか。

 

 

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