天候に恵まれ、家庭菜園に明け暮れたゴールデンウイークも終わり、いきなり現実の世界に引き戻されてしまいました。
ゴールデンウイーク明け、最初の電話は、サービサーに関してのお問い合わせ。
以前から、サービサーより厳しい督促を何度もされていたのに、無視していたら売掛金を差押えされてしまったというご相談です。
初めてご相談をいただいた方なのですが、どうやらサービサーへの対応方法を根本的に間違っておられたようです。
3年ほど前に、地方銀行からの借入が期限の利益の喪失をし、しばらくして老舗のサービサーに債権譲渡をされたということです。
事業は継続をされていたのですが、業績はあまり良くはなく、価値のある資産なども残っておらず、債権回収は簡単な状況ではありません。
それでもサービサーは債権回収を諦めず、支払い督促の裁判までも起こしてきました。
そんな状況でも、ご相談者は、サービサーからの連絡は完全に無視する姿勢を維持し、裁判までも無断欠席されたのです。
どうやら、過去に相談した専門家に、「サービサーは無視するに限る・・・」と勧められ、それが最善であると信じておられた様ですから仕方ないのかもしれません。
無断欠席ですから、当然に裁判には負けて、債務名義をとられることになりました。
結果として、その後の売掛金の差押えにつながってしまったのです。
たしかに、サービサーとの対応方法には難しいものがあります。
信用保証協会などとは違い、債権回収を生業とする専門家ですから、債権回収のスキルは当然に高いものであり、簡単に諦めるということもありません。
債務者としての誠意を見せると、更にその上を読んで、より多くの債権を回収しようとしてきますから、対応が難しいのです。
私も、サービサーとの交渉においては、誠意を見せる必要はなく、現状として弁済を出来る状況にないことを伝えるだけに止めるようにお勧めすることが多いのですが、これには絶対的な前提条件があります。
債務者に価値のある資産が残っていないことと、事業が廃業状況であるという事です。
この様な状況であれば、プロであるサービサーも債権回収の具体的な手段がなく、最終的にどうしようもなくなって結果として諦めるしかなくなるのです。
しかし、資産が残っていたり、事業が継続されていたりすると、必ず債権回収の手段が残っていることになりますから、サービサーはプロとして執拗に債権回収を実施しようとするのは当然だということでしょう。
結果、この状況でサービサーに売掛金を差押えされてしまったら、売掛金が差押えされても資金繰りが確保できる状況にするか、事業を継続するためにサービサーの意向に従うかしか方法はありません。
売掛金を差押されてしまえば、資金繰りに大きな影響を与えるだけではなく、信用不安にもつながってしまいますから、現実的には事業の継続は困難になってしまうでしょう。
結果として、サービサーの意向を汲み取るしかないということになってしまいます。
最近は、サービサーも経営が厳しいせいか、常軌を逸した厳しい債権回収を見受けることが多くなったように感じます。
債権回収のプロとはいえ、サービサーは法務省の管轄下にあり、様々な制約をかけられているのですが、それでも、債権回収のために色々と努力するのか、非人道的な対応をとることが珍しくありません。
特に、証拠の残らない場面においてです。
「言う事を聞いてくれないなら、会社をつぶしますよ・・・」
「返済する気がないなら、自宅を当社のものにしますよ・・・」
「少しでも返済しないと、今の生活を失いますよ・・・」
これらは、違うサービサーが、電話での交渉において口にした脅しの言葉です。
昔の商工ローンや消費者金融ほど口調はヤクザではありませんが、勝るとも劣らぬ非人道的な内容ではないでしょうか。
こんな表現をされると、素人の債務者は凄く脅迫をされているようで、精神的にたまったものではありません。
監督官庁の法務省は、もっと厳しく指導する必要があると思いますし、我々債務者は、サービサーについて、もっと知る必要があるのかもしれません。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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